100 少子化対策は万全です
山崎と別れて陸上部の練習に戻った。
山崎と話してる時にも見えたけど佐季はチューブで繋がった丸山花奈を引っ張りながらダッシュしていた。
あれ?試合前は調整メインでハードなトレーニングやらないんじゃなかったっけ?と思って佐季に話しかけた。
おいおい丸山、露骨に私達2人の時間に入って来るなって雰囲気出すなよ。
てか、佐季は僕の彼女だぞ。
「トレーニングの内容? 全国を目指す大会の前は調整だけど記録会なら気にせず負荷をかけるんだよ。
私はまだまだ成長期。
来年のインターハイは表彰台目指してるんだから。」
佐季は僕にウインクして答えた。
「ですから彼氏さんとは言え練習の邪魔はダメですよ。 ほら先輩戻って。 練習練習。」
と言う丸山花奈。
その台詞そっくり返したい。
僕は学校に有る女子用のやりでやり投げの最終チェック。
と言っても助走からトップを作ってまでの繰り返し。
イメトレは出来てるけどこれで本番で頑張れるんだろうか?
イメトレだけで本番で頑張る?
なぜか来年のインターハイの後のことをイメージしようとしてる自分の煩悩を振り払った。
てか佐季の成長期って・・・
僕って煩悩だらけの人間なんだなぁと痛感し反省した。
部活終わって帰宅。
お盆休みの間にすっかりネットから佐季の姿は消えた。
お陰で帰り道デート復活。
佐季に腕を組まれると成長期の言葉が頭の中を・・・
「どうした? 何を考えているの? 変な顔。」
「今後の日本の少子化対策と労働力確保について。」
「少子化対策は私が3人は子供生むから私達の出来る対策は完了。」
「ゲホッ ゲホッ」
「何むせてるの? 3人じゃ足りない?」
「いや そうじゃなく。 このボケにその切り返しは斜め上を行っててびびった。」
「考えの斜め上をって言うけどさ。」
「どうした?」
「考えの上を行くのと斜め上を行くのとなら上を行く方がスゴくない?」
「まぁ 確かに。」
「言葉とかノリが重要なんだろうから気にしたら負けなんだろうけどね。」
「まぁ言葉は変わるしうちの親父世代はもっとおっさん世代に新人類の考えることはわからんとか言われてたらしいし。」
「それはうちのお父さんも行ってた。 イマドキの若者はとか言い出す奴らは単に過去を懐かしんでるだけだって。」
「そうかもね。 まぁ親父達はバブルの恩恵受けてるらしいから懐かしいのかもね。」
「で 山崎君はいつから美礼ちゃんの家庭教師するの?」
「取り敢えず最低おふくろとは挨拶させてと思ってるから来週からかな? 今週は顔見せだけ。 ああ見えて美礼って極度の人見知りだから少しは会話をさせておこうと。」
「そっか。 先ずは美礼ちゃんのブラコン解消への第一歩だね。」
「ブラコンにこだわるなぁ。 まぁ美礼はブラコンはブラコンでもブラジャーコンプレックスらしいけど。」
「何それ?」
「美礼って貧乳オブ貧乳だから。ブラジャー買いに行ってカップ測定されるのが嫌でお袋にサイズ指定して買って来てもらってるらしい。」
「それはなんとも。 でもおっぱい星人疑惑のあったあの人は愛ねーより私を選んでくれたから冤罪だったみたいだし、女性の価値は大きさじゃない!」
「その通り! 女性は感度だ!」
「何言ってんの? マジ変態?」
「いや なんとなく言ってみた。」
「ハイハイ そう言えば記録会って私達の競技は土曜はあんまり早くないよね? 土曜日の夜だけ泊まる?」
「そうだね。 てか今度は愛生姉さんいるよね?」
「私達はまだそんな関係にならないから居てくれてOKとは話してる。 でも愛ねー飲み歩いてるみたいなんだよね。」
「ちょっと土曜日は居て欲しいな。 何もしなくても2人きりだと眠れる自信がない。」
「あっ ベッドはお母さん頑張る低反発のしっかりしたマットレス買ってくれたから今度は私はベッド 隼平はお布団。 がっかりした?」
「嬉しいとかがっかりとかの前に安心した。」
「上手く逃げたなー。」
いやいや あの日は帰ってくる寝るだけだったから徹夜でも良いけど記録会前日は早く寝たいし。
ってあの日の佐季はキャミソールで前かがみになったんだよな。
うーん 脳内再生しても画像が鮮明に甦らないのがもったいない。
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