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 10 両思いだったのか


「どうしたの?突然。

さては私の魅力を再認識しちゃった?」

佐季はいたずらっ子のように笑った。


「いや、一緒にいると改めて楽しいと言うかドキドキすると言うか。」

と僕は言った。


「えっ?どうしたの?隼平。」

返事をした佐季の視線が泳いだ。


「やっぱり僕は佐季が好きだ。」

僕は言った。


「なになに?急にどうしたの?おじさん達の声にのせられちゃった?」

あきらかに佐季は戸惑っている。


「あっ部活の予定とか伝えるようにライン交換しよう。」

佐季は沈黙を破った。


「ほら、スマホ貸して。」

佐季は僕のスマホを手に取るとラインを設定しているようだ。


「はい。」

佐季は僕にスマホを返すと、また明日ねと言って走って帰って言った。


残された僕はひとりで公園のベンチに座っていた。


返されたスマホを見たら陸上部のグループラインと佐季子とふたつのアイコンが増えていた。


陸上部のラインは練習や大会の予定が入っていた。


佐季のラインを開くと。

「私も好きだよ」

と書いて有った。


「ええええ〜っ」

思わず大声を上げた僕を子供を連れた近くのお母さんが危ない人を見るような目で見ていたらしいけど、僕は全く気づいてなかった。

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