表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
92/106

透明な得体の知れねえ怪物

ヤベえ直感には素直に従うぜ。俺は弾かれるみてえにして横っ飛びした。それと同時に気配の正体を確かめる。


したらよ、そこにもいやがったんだ。透明な得体の知れねえ怪物がよ。


あやうくまた食われちまうところだったぜ。


そう何度も何度も食われてたまるか。あのクソ退屈な世界に逆戻りなんざ御免こうむるってんだ。


もちろんまた同じところに行けるとは限らねえけどよ。にしたって、てめえらが何なのかもうちょっと見せてもらいてえしな。


こいつらがいるのが分かってっから、密林の中に住んでる獣は川には近付かねぇって感じか? 


そりゃそうだよな。戦おうにも触った瞬間にアウトだってんだから、逃げるしかねえ。それにここまで密林の中じゃ出会わなかったっていうことは、こいつは川からはあんまり離れられないってことだろ。


そういやコーネリアス号も川から二百メートルかくれえしか離れてなかったな。


水はあの蔓がありゃあ困らねえし、わざわざこんなヤベえ奴がいる川になんざ近付く必要もねえか。


川にゃワニ怪人みてえなのもいたけどよ、そいつらは川から離れられねえんだろうな。ヤベえのがいるそこで生きるしかねえわけだ。


で、俺の前に現れたそいつは、アメーバみてえな体の一部をすげえ速さで伸ばしてきて、俺をを捕まえようとしやがった。払いのけることもできねえんなら、逃げるしかねえだろ。前に遭遇した時も武器で何とかしようとした仲間もいたが、まったくどうにもならなかったしな。


銃でいくら撃ってもまるで効いてる様子もなかった。


川から離れりゃ追ってこねえならとにかく逃げるしかねえ。


けど、逃げられんのか?


とか考えてる暇もねえな。少なくともお前には食われてやらねえ。


ダメかもしれねえが、諦めることもしねえ。ひたすらケツまくって逃げるぜ。


だが、そん時、今度はビリッてえ感電したみてえな感覚。


『落雷だ!』


って直感したけどよ、そっちはそれこそ逃げられねえ。自分に落ちねえように祈るしかねえ。


『クソがあっ!!』


そう思ったのと同時に、目の前が真っ白になった。すげえ光で目が眩んだのと同時に、体中をぶん殴られたみてえな衝撃。


『死んだな、これは』


と思っちまったが、そうじゃねえのはすぐ分かった。俺に雷が落ちたんじゃねえ。側撃雷みてえなのもなかった。俺じゃなくてあの、透明な得体の知れねえ怪物に直撃したんだ。


周りにある木に落ちるんじゃなくてそいつに直撃ってえことは、もともと雷を呼び寄せやすい奴だったのかもしれねえなあ。


考えてたって始まらねえか。


とにかくそいつに雷が直撃したってえのだけが分かってることだからな。


俺の方は落雷が作った衝撃波を食らっただけか。


                      

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ