星。
大空を何億倍速でかけぬける星たち
夜空の流星が来る日も来る日も地平線の果てへと落ちる
あっという間に夜になる
僕らは何処にいるのだろう
遠い昔に肉体は滅びて
どこかの惑星で夜空ばかり眺めてる
今日も星が死に、また新しい星が生まれた
何億倍速で時間が過ぎ去る
生きてるのか死んでるのか
どっちか分からないくらい
どっちでも良いくらい
まるで世界とか宇宙とか時間とか
おもちゃみたい
キラキラと輝いて消える
苦しみとか悲しみとか
人だったころを想い出す
まるであの夜空の星みたいにキラキラと輝いて透けている
今のこの身体は心地良い
どこかのかつての惑星を模倣して創られた場所だろうか
暑くも寒くもなく風がそよぐ
草木が揺れる
眠るように星空を夢見て
僕らはその場所で宇宙のような星たちが渦巻く世界を見上げている
言葉なんていらないくらい
みんな大好きだったことを想い出して寄り添う
使命とかなんだったのかさえ忘れるくらい
楽だ──……
今日もあっという間に何億年かの月日が流れた
僕らがなんのためにここにいるのかなんて知らされていない
ただあっという間に星が流れて
宇宙は爆発して消える
新しい世界が生まれる
毎日毎日飽きることなくそれを眺めてる
なんのために? が限りなく薄まる
意味も言葉さえも理由とか
かき消えてしまわない程度に
目には見えない運命とか言うやつが限りなくクルクルと回る
もうそれさえずっとずっと遠くて忘れそうになるくらい
消えて無くなりそうなくらい
何も無い世界の中で続く
煙みたいな意識が途絶える瞬間
僕らは違う世界にいけるのだろう
まるで夢みるように
星の草原で眠っていた花たちが目を覚ますように