第2ラウンド
悲痛な声が響き渡った。
ホーングリムゾングリズリー体はグラの影響で徐々に喰われ血吹雪が舞い地面には血溜まりができていた。引っ掻いたり転げ回わって抵抗するも効果はなく。意識も飛び始め最早生命の灯火が消え掛けようとした時それは突然におこる。
ホーングリムゾングリズリーの体に焔がたち上がり数秒もしない内に焔が体全体を覆いその場所は激しく燃えた。焔が更に激しさを増し次の瞬間火柱は立ち昇った。火柱が収まるとそこには先程までの熊ではなく更に大型の熊が横たわっており目を開け立ち上がり唸り声をあげ怒りの目を向けていた。大熊の大きさは5m弱程あり朱雨はアナライズをかけ情報の収集を図る。
ディオノクス・フレアルグリズリー
種族 炎王熊種
状態 復讐
危険度S
Lv78
HP17200+5000
MP14600+5000
魔力14260+5000
筋力15307+5000
俊敏10330+5000
スタミナ11500+5000
アクティブスキル
剛腕Lv1
爪撃1
噛みつき Lv1
嗅覚Lv1
火属性魔法 Lv1
火炎ブレスLv1
腕力強化Lv1
脚力強化Lv1
王の威圧 Lv1
鎧焔Lv1
パッシブスキル
火属性耐性Lv1
火属性向上Lv1
固有スキル
熊の王
王の因子
ホーングリムゾングリズリーが進化した姿
熊の王にして火属性を操る王獣種に属する。炎の魔力が性質変換し焔の鎧、鎧焔を纏う事で防御力が格段に上がる。
また脚力が発達しつつあり短時間であれば二足歩行の移動が可能となっている。
焔の鎧は戦闘時のみのスタイルとなる。
鎧焔
魔力を性質変換させ体に焔の鎧を装着する事により防御力が向させ鎧焔に触れたものは轟炎で焼き尽くす性質を持つ。戦闘以外鎧焔は使用不可
王の威圧
王の威厳による影響で格下の相手ならば萎縮させたり約30秒の行動不可を与える。
熊の王
熊に属する系統だった場合強制的に従えさせたり無条件降伏をさせる。
また熊との戦闘時ステータスが上昇する。
復讐
強い恨みの念であり対象を排除する事に執着し対象との戦闘時ステータスが5000ブーストされる。対象外の場合ブーストは得られない。
情報からあの死にかけのクマが進化をした事で傷だらけの体が回復と欠損した部位は完全再生、アワリティアで簒奪したスキルが復活していた。気になりステータスを確認すると奪ったスキル、ステータスが無効となっていた。原因はおそらく進化の線が強いが情報が少ない為考えるのを放棄した。ディオノクス・フレアルグリズリーによる王の威圧で行動不能にされるが翠瑞を発動させた。
天野流 神静術 翠瑞
静のオーラを流し萎縮畏れ恐怖を緩和させる霊術の1つ。
アルムナイフとキャリングハンドガンを片手ずつ持ち構えた。ディオノクス・フレアルグリズリーは突進しながら口から火炎弾を撃ち込んでくる。キャリングハンドガンを連射で撃ち込んだが鎧焔の効果で炭となった。
突進も難なくいなしてリロードし銃口前に雷の魔法陣を展開し撃ち込んだ。魔法陣を通過した弾は先のラーグンライフルの即席レールガン程とはいかないが、ディオノクス・フレアルグリズリーに直撃したものの決定打にならなかった。
また皮膚も硬く少量の血が出ただけで深傷を負わすことも叶わなかった。
「フリージア」
朱雨は氷属性魔法第2位階フリージアを発動
フリージア小さな吹雪を発生させこの吹雪に触れれば、体は凍結し二次被害で凍傷を引き起こす氷属性魔法。ディオノクス・フレアルグリズリーは火炎ブレスを吐きながら後退し迫り来るフリージアを豪炎で焼き尽くし、朱雨へと迫るが横に飛び豪炎を避けた。フリージアが押し負けたのはこれも魔力の差に開きがある為で魔力値が高ければ押し負けることはなかった。
「闘気解放」
霊術 闘気
霊術による気と霊力を融合させ身体能力を高めらせる霊力術式。
発動すると体から蒼白いオーラが出現する。
朱雨の体から溢れ出る蒼白いオーラに対して異様な気配を感じたディオノクス・フレアルグリズリーは警戒しつつも、炎弾と火炎ブレスをばら撒きながら朱雨に接近してきた。飛来して来る炎弾と火炎ブレスに対し朱雨はアルムナイフを横に振った。振ったと同時に炎弾もブレスも掻き消され。
「参ノ型 飛空斬」
飛空斬
不可視な斬撃を飛ばし相手を惨殺する技。
中距離、遠距離、対空に適している。
意味が分からず唖然とするが余計に怒りを覚え朱雨に対する怨みが跳ね上がり再度攻撃を行おとしたその時深い森の中から何者かの咆哮が聞こえるのであった。