VSゴルドル戦
〜魔法から属性魔法と修正致しました
ダーンとラーグンライフルの乾いた銃声が辺りに響き渡り、辺りに生息している魔物に少なからず影響を与えた。臆病で慎重な魔物は逃げたり隠れたりして気配を殺し様子を伺った。逆に好戦的で好奇心が強い魔物は聴覚、嗅覚を頼りに探ろうとした。森がそうなってるとは露知らず朱雨とゴルドルとの戦いが始まろうとしていた。
ゴルドルは翼を大きく広げ風属性魔法第4位階エア・スラッシャーを発動させた。エア・スラシャーは風属性魔法第2位階エアカッターの中位級クラスに分類される攻撃魔法で、鋭さが増し風の刃が1つだったのが2つとなり敵を切り裂く魔法である。風の刃が接近してくるが朱雨は焦ること無く驚異的な身体能力で軽やかに躱した。
「当たねーな、そんな鈍い魔法はな」
「グギャーーー」
ゴルドルは自慢の風属性魔法が当たらないばかりか、侮辱された事に腹を立て地団駄を踏み抜きそれにより地面が揺れた。
「地団駄してんじゃねーよ鳥が!
フリーズ・ニードル」
朱雨は氷属性魔法第1位階を発動させた。
フリーズ・ニードルは無数の氷の針が敵を貫くと同時に氷属性魔法の特性であるバットステータス凍傷効果を発生させる。
ゴルドルは向かってくるフリーズ・ニードルを危険と判断し飛翔で空高く飛び回避した。
旋回しながら風属性魔法を撃ってくるヒットアンドアウェイ戦術を繰り出してきた。
朱雨は面倒くさそうに回避行動を取りつつラーグンライフルやフリーズ・ニードルを撃つがゴルドルはギリギリで回避してみせた。
朱雨は雷属性魔法第1位階トリスを発動させるとゴルドルの真上から落雷が落ちた。トリスを直撃したゴルドルは雷特性であるバットステータススタン状態となる。
朱雨は意識を失っているゴルドルにラーグンライフルの銃口と再びフリーズ・ニードルとトリスを一斉に放った。直撃したゴルドルは叫びをあげながらも飛翔で安全な空に逃げた。
朱雨の計算的にはそのまま地面に激突して終わるかと思ったのだが計算が甘かった。
朱雨は無意識に背中の小さな6翼に魔力を通し羽ばたかせると空に浮かびあがった。
今度は意識して力強く翼を動かすと空へと舞い上がりゴルドルの高度に到着した。
『飛翔Lv1を獲得しました』
予想範囲外ではあるが好機でもあった。
ゴルドルのアドバンテージである空の避難所を突崩す事が可能となり、自らのアドバンデージを崩された事である慌てた。ゴルドルは魔法を発動させようとした時に朱雨はあるスキルを使用した。
「奪えアワリティア」
『風属性魔法を奪取しました』
ゴルドルの魔法が発動させたが何も起こらずゴルドルは困惑した。ゴルドルは再度魔法を発動させるが不発に終わるのだが、信じられないとばかりに風属性魔法を何度も発動させるようと試みるが無駄であった。
「喰らい尽くせグラ」
空に停滞し呆然としてるとゴルドルだが突如ブチッって嫌な音と共に右翼に激痛が走る。
右翼をみると右翼から右肩までが消滅しそこから噴水の如く大量の血が噴出した。ゴルドルは滞空の維持ができずにそのまま地面に顔から突っ込んだ。
ゴルドルを立ち上がろうとするが右側が喰われた事で体勢が維持出来ず何度も転倒する。
今度は左側の左翼に痛みが走る。
一瞬だけだが黒い何かが覆ったかと思えば左翼から左半身が消滅し大量の血が出た。ゴルドルはあまりの激痛でのたうち回るゴルドルの体を朱雨は踏み付けた。ゴルドルは振り払おうと抵抗してみせるがびくともしない事に絶望した。
朱雨はガンホルスターからキャリングハンドガンを抜きゴルドルの頭に銃口を押し当て零距離で全弾発射させ絶命させた。
『Lvが解放されました。
Lvが上昇しました
スキルLvが上昇しました』
名前 天野 朱雨
年齢10歳
Lv15
種族 天魔龍人
HP2900
MP2700
霊力2450
魔力2700
筋力2800
敏捷2700
スタミナ2100
アクティブスキル
雷属性魔法 Lv2 up
氷属性魔法 Lv2 up
風属性魔法Lv1 new
龍魔法Lv1
聖属性魔法Lv1
黒属性魔法Lv1
時空魔法Lv1
魔眼 Lv1
アワリティアLv2 up
グラLv2 up
飛翔 Lv1 new
パッシブスキル
HP自動回復Lv1
MP自動回復Lv1
霊力回復Lv1
自己再生Lv1
無詠唱 Lv2 up
固有スキル
ストア
雨野流武術
アナライズ
インベントリ
アンチマジックシールド
風属性魔法
六大属性魔法の内の1つ
風の刃や竜巻などを発生させる
飛翔
翼や羽を持ってる生物が保有する種スキルで空を飛んだりする事が可能。
生物によっては魔力を使い空を飛んだりする。※ゴルドルは魔力を使い飛翔していた
明らかにステータスは上昇してはいるがゴルドルの全てのステータスでは無い。
試しに骸と成り果てたゴルドルをグラで喰らおうとしたが残念ながら現在のLvでは喰えないと表示された。
アワリティアを発動してみるが死骸からはスキルを奪取不可と表示された。
死骸をストアで売買にかけた。
ゴルドル
死骸
損傷:甚大
品質:粗悪 寄生虫なし 病気なし
売値
肉:20万円
骨:10万円
魔石:50万円
合計:80万円
売りますか? YES/NO
YESを押し80万で売り払った。
それからキャリングハンドガンをガンホルスターに戻しラーグンライフルを構えて茂みに向け撃ち込んだ。
「ピギギャャー」
悲痛な叫び声が響いたがそれに構わずリロードし別の茂みに向け撃ち込んだ。
「グオオッッ」
リロードすると2発目に撃ち込まれた茂みから何かが飛び込んで来た。
大きな唸り声をあげ姿を現した。
正体は赤色の大熊で体長3.5m級はあった