炉と調理
グロいかも?
聖属性と火属性で光球火球を3つ発現させ約1〜4キロ四方に空中で固定させ辺りを照らした。
気絶しているトビドリルウサギを風属性魔法で逆さまに浮かばしその真下に魔力の塊を2,3度直撃させ穴を作る。水属性魔法で水球を作り手を汚れを落とて、火属性魔法火球で汚れた水球にあてて蒸発させた。
トビドリルウサギの喉元にナイフの刃を突き立て回転を加え仕留める。ナイフを抜くとトビドリルウサギの体はビクンビクンとしていたがやがて動かなくなった。血はまだ首からどぼどぼと勢いよく出て掘った穴に流れて落ちていた。
血抜きをしている間に落ち葉、細い枝、太い枝、石を探しインベントリに収納。
ついでにナイフに魔力を流し霊力で身体強化した状態で木を切断し薪にして数分後、材料を集め終えたので炉の制作に入る。インベントリに入れていた落ち葉、枝、薪を1箇所に置き火属性魔法と風属性魔法2つの異なる魔法〘 複合魔法〙で発生させた熱風で水分を飛ばし乾燥を早めた。
地面の中心を囲むように石を円形に置いていき1箇所だけ石を置かなず周りを石で囲っていく。こうして置くと新しく燃料の薪を入れる時に邪魔にならない。
石で囲った中央に落ち葉▶細い枝▶太い枝若しくは分割した薪を順に置いていく。
石組みかまどが出来上がり次に血抜きしたウサギの調理にはいる。出力を抑えた火属性で石組みかまどに並べた燃料素材に火を着けて、ナイフを水属性魔法で洗浄し再度ナイフを火に当たらない様に気を付けナイフを温める。火で炙ると切れ味が良くなると言われているらしいが、それは間違いで逆に切れ味が落ちるそうだ。
ある程度温めてウサギの皮にナイフをいれ丁寧に皮を剥ぎナイフの刃が肉や臓器特に腸に傷が付かない力加減で剥いでいく。肉や皮にウ〇コや尿が着いたら滅入るやろ?皮を剥ぎ終えたらひたいにある角にナイフを入れて切断し皮と角をインベントリに入れる。食べれない部位、食べれる部位を分け食べれない部位は血抜きの為に掘った穴に破棄しよとしていい加減視線の先にへと目を向ける。そこには一定の距離に狼の群れとまだ子供であろう1匹の多頭種の蛇に木の枝にフクロウの魔物が居た。
この魔物らは調理を初めてから頃からいた。
狼の方は成獣が4頭、幼獣が2頭計6頭の群れである。蛇は幼蛇で1匹だけだが頭が9つ胴体から尻尾は1つだけの幼蛇。9つの頭は意思がある様で好き勝手ウネウネとしていた。
フクロウは大型犬並の大きさで時折ホーホーと鳴いていたぐらいだ。
邪魔になっていないし敵意がないから解体の作業を再開し2匹目も同じ容量で捌く。水属性魔法をホース代わりにし部位を洗浄してから、枝をウサギの肉を刺して火の周りに並べていく。辺りを見るとまだ狼も蛇もフクロウは相変わらず一定の距離を取っていて朱雨をみていた。
肉が焼き上がる迄暇だったのでインベントリからあのイノシシを出し首に何回かナイフを入れた血抜きを行う。血抜きをしながらある程度皮を剥ぎ角を切断し1時間半程して血抜きが終わる。血が抜き終えるまでの間焼いたウサギ肉を食べていたがその間も魔物からの襲撃はされていない。いい加減疲労が溜まってきたのでナイフに魔力を纏い3等分に解体しようとした矢先ふっと気配を感じそこを見たら1羽の鷲がちょこんと枝に止まっていた。
朱雨はマジか…てっ思いながらも、イノシシ肉を骨ごと4等分に切り分け自分用にワンブロックの肉を確保した。時空魔法を使い狼、蛇、フクロウ、鷲がいる場所に骨付きイノシシ肉を転移させたのだが魔物達も最初は警戒していたが鷲は警戒もせず肉を貪り食っているのを見たのをきっかけに魔物達も食べ始めた。
朱雨は炉の火を消しせっせと炉の上に太い枝細い枝で簡易的な木の物干し台を作成。
イノシシ肉を何枚か切り分け残りはインベントリに収納した。切った肉を紐で括り付け木の物干し台に固定し炉に火を着けてあとは煙に任せて待てば燻製イノシシ肉が出来上がるのを待ち、数時間後完成した燻製イノシシ肉をインベントリにしまいこんだ。魔物達の方を見るとお腹がぽっこりしており顔は我、満足顔で眠っていた。狼に蛇が地面に横になっているのが分かるがフクロウに鷲が地面に横たわり就寝しているのはとてもシュールであった。
肉もまだかなり残っていたから肉の周辺の気温を氷属性魔法を使い冷蔵庫並の温度にした。
空を見上げればわ朝日が昇ろとしていた。
因みにこの日は一徹である。