アンノーン
趣味で書いてます
投稿は…頑張りマース( ̄▽ ̄;)
アメリカ合衆国のとある日街の道路を埋め尽くすほどの群衆が集まっていた。その傍には武装した警察や軍が出動し共同作戦で道路に面する敷地内には、大量の規制テープやコーン電気鉄線で道路を囲んでいた。
それは5日前に遡る。
軍の特殊部隊によりとある人物が逮捕された。
その容疑者はマフィアのボスクローム。
マフィアの金の出処は麻薬密売、違法な武器の売買、魔法犯罪等の犯罪行為。売り上げは年間数百兆円と言われテロ組織や闇組織とも縁がある人物である。
クロームは裁判にかけられ有罪判決の死刑宣告を受けた。だが問題がある、それはクロームがマスコミを通して自身を解放したら賞金として500億を出すと言った。
これにより事態は最悪な方向にへと進む。たった3日の間に金に目が眩んだ一般人や犯罪者の襲撃にあい、警察に多数の死傷者と施設が15箇所破壊された。
事態を重く見た政府はクロームをズフィードクルム刑務所の移動を決定した。そこはテロリストや超危険な犯罪者を収監する為に孤島を改築してできた自然の要塞。
職員ははエリートで構成されているエキスパートで魔法や魔道具アサルトライフルの携帯が許可されている。
海には凶暴な海洋モンスターが生息しており命の保証は限りなくゼロである。1度収監されてしまえば外部からアクセスは不可であり入る事が可能なのは大統領、副大統領、軍の上層部の最低4人の許可が必要となる。
そしてついに移送の日。
「規制テープからはみ出るんじゃない。
指示に従わない場合には武力行使する」
「うるせぇ従ったら金をくれんのか?ああん」
規制を促した警官に対し市民の1人が持っていた酒瓶を投げ丁度それが頭にあたり酒瓶は割れ警察は血を流した。
「ざまぁないぜ」
「あたしらの邪魔するからよ」
「お前らも怪我してーのか」
怪我させた男は詫びる訳でもなく笑った。
彼の周りにいた人達も嘲笑い警官や軍人に物を投げた。
飛んでくる瓶や石にあたり警官や軍人に負傷者が出てきた。
「いい気になりやがって!
作戦本部こちらデルタワン群衆に攻撃された。
指示を仰ぐ」
作戦本部では無線が飛び交っていた。
他のエリアの警備にあたっていた警察や軍人にも同じ様に群衆から暴言や物を投げられていた。
その報告を聞いていた1人の将校は青筋を浮かべていた
「ええい愚かな群衆めが、プランB-3を発令する」
「!よろいのですか?」
「アホな奴らにはちょうど良い。
現実をみず金に目が眩みあまつさえ犯罪者を助けようとするならばそやつらも反社である。
一切の手加減せず任務を遂行せよ。
警察所長にも伝えよ」
「了解しました、全チームへこちら作戦本部
プランB-3を発令する、繰り返すプランB-3を開始せよ」
命令を受けた通信兵が各チームに指示を送るのを確認するとポケットからスマホを取り出しコールを入れた。
作戦本部から鎮圧許可を知らない群衆は未だに汚い言葉を吐きながら物を投げ続けており丁度無線が入り隊員はニヤリと笑いアサルトライフルの安全装置を外し発砲した。
「ぐああぁぁアいてぇぇよ」
着弾したのは最初に酒瓶を投げた男であった。
弾は彼の左足にあたり彼は転倒した
「作戦本部からの命令だ、プランB-3だ」
ガチャと警官と軍人は所持している武器の安全装置を外し銃口を群衆へと向けた。
「な、正気か!俺達は市民だぞ?」
「だま〜〜れ!今まで好き放題やっといて調子のいい事言ってんじゃね」
先程まで罵り物を投げ続けていた群衆は武器の銃口を向けた軍人や警官に恐怖し抗議しようとしたが怒りを露わにする隊員に戦慄した。
「撃て!」
立場が逆転し問答無用で撃ってくる軍人や警官に撃たれ倒れる者、反撃する者に別れた。
そうしている間にクロームを乗せた移送車両が見えてきた。移送車両の周りには数十台の護衛車両もいた。
[移送車両が来たぞ!
護衛車両部隊もいるが気を抜くな]
「暴走車来ます」
「何?」
移送車両が確認できたせいもあるのか銃撃戦がより激しくなるに連れ撃ち合いになっているにも関わらず、猛スピードで迫り来る車両が現れた。1台ではなく計8台の暴走車で窓から体を乗り出し銃をぶっ放す輩もいた。
[500億は俺らのもんだ]
「巫山戯じゃないよ、あたいらのよ」
車に乗っている人以外は猛スピードの車両に跳ねられたり車両の窓からの銃撃で隊員に被害がでた。
その集団の後ろからは大型車が接近していた。
乗っているのは指名手配をされている犯罪者で車内にはマジックプラストと呼ばれる違法薬物が散乱していた。
「ひャははは500億はワイのもんだ。
偉大なるマナよ 炎爆となりて敵を爆散せよ
エクスプロージョン」
運転していた男は左手を外に出し火魔法六位エクスプロージョンを詠唱し護衛車両に発射した。
「バカが護衛車両にも移送車両にもアンチマジックが付与されてる、そんなもんが」
高らかに無駄に終わると言いかけた時エクスプロージョンが護衛車両にあたり車両は大破した。
「莫迦な」
「ははは、マジックプラストは最高だぜ」
マジックプラストとは術師の魔力を増幅させる作用がある薬物である。たとえそれが低レベルの術でも中級上級の効果を出すが依存性が高い薬物であり廃人となるケースが高い。男はハイになっていてエクスプロージョンを撃ちまくり護衛車両を全滅させ移送車両のタイヤをエクスプロージョンで吹き飛ばす。
走行が不可能となった移送車両は停止した。
「よしてめぇら指示に従ったら分け前をやろう」
男は群衆や賞金の金を狙うライバル達に呼びかけた
期待する者、疑う者、半信半疑の者、反応は様々であった
「さぁどう」
言い終わる前に男の胸元から血が飛び出した
男は胸元を確認すると胸元には大穴が開いていた
「な、なんじゃ?こブッ」
又言い終わる前に今度は顔が破壊され男の亡骸は大量に出血しながら地面に倒れた。男が倒れると同時に暴走車車両がどんどん爆発を起こし現場は混乱した
「空を見ろ!何か浮いてるぞ!」
群衆の1人がそう叫ぶと皆上を向いた
空には人型の何かが宙に浮いていた
あまりにも高くにいるから姿は豆粒のようであった
皆が空をみるとそこに映っていたのは見た事もない人型の装甲をした浮遊物。
「5台目撃破完了、次誤差修正、発射、キルを確認
敵性勢力は残りは市民か。
あれは現地の奴らに任せてもいいと思うが」
無線が入り出るとクライアントであった
「私だよくやってくれた。
残りは我々で行う、御苦労であった
振り込みはいつもの口座に入れる」
「毎度あり」
無線が終わると人型のナニカは何処へと消え去った
この日死傷者を出した責任問題を追求されたが事件の解決には至らず、又マフィアのボスクローム・アーベルハイムは死ぬ迄ズフィードクルム刑務所から出る事は叶わなかった。
ありがとうございました