告白
ずっとずっと
この胸の中に巣くっている思いがある
それはあの日
キミへと伝えられなかった言葉だ
ただ一言
ひらがな二文字分の単語を
キミに向かって発すればよかったのだ
それをしなかったのは
キミにこの感情を拒否されるのが
たまらなくこわかったから
そんな言い訳で包んで
自分の臆病さを隠した
キミに逢えなくなって
キミとの連絡手段もわからなくなって
そうなってからやっと
やっと気付いた
結末なんて考えず
自分勝手に突き進めばよかったのだと
忘れようとすればするほど
突然にキミを思い出しては
伝えられなかった後悔に溺れる
今も昔も
臆病で弱い自分が
変わらずに立っている
この心の奥深く
刻まれ 根付いた この感情
送る宛は未だなく
私は今も キミだけをさがしている
『告白』のご高覧、ありがとうございます。
この詩は、大学の課題の一環で提出した作品です。無事単位をもらえたので、思いきって投稿することにしました。
この人を題材にした詩はいくつかあります。伝えられなかったことを、未だに悔やんでいる私は、あの日から進めていないのだと思います。未練タラタラで、諦めが悪い——それでも、好きなんですね、今でもきっと。
読んでいただき、ありがとうございました。