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♥　大学　２　／　昼休み　２　／　ｉｎ玄武

──＊──＊──＊──　食堂

玄武

『 ……いいのか？』

衛美

「（何（なに）がよ！）」

玄武

『 ……本（ほん）当（とう）にいいのか？』

衛美

「（だから、何（なに）がよ！！）」

玄武

『言わなくても解（わか）っているだろう？』

衛美

「（黙ってて！

　　放（ほ）っといてよ！）」

玄武

『 ………………………………残念だな』

衛美

「（ ………………吹っ飛ばせなくて？）」

玄武

『それ以外に何（なに）がある？

　腕でも掴んで来（き）たなら、目にも止（と）まらぬ早さで天井へめり込ませれたのだがな』

衛美

「（ ………………止（や）めてよ。

　　そんな事したら、またワイドショーで取り上げられちゃうでしょ？

　　それに死んじゃう… ）」

玄武

『威力は死なない程度に抑えるから安心しろ』

衛美

「（ …………それでも虫の息──でしょ）」

玄武

『死んでないからいいだろう？

　瀕死状態なら運さえ良（よ）ければ助かる。

　例え、搬送先で命が尽きたとしても、それが奴の寿命というものだ。

　衛（えい）美（み）が心を痛める必要は何（ど）処（こ）にもない』

衛美

「（ …………兎に角！

　　大学の敷地内では、妙ちきりんな事件を起こさないで）」

玄武

『 ──ふむ。

　ならば “ 妙（みょう） ” でなければいいのだな？』

衛美

「（駄目に決まってるでしょ！）」

玄武

『衛（えい）美（み）、食堂だ。

　 ──で、今日（きょう）は何（なに）を頼む？』

衛美

「（イケメンの真似…しないで）」

玄武

『ワタシは白身魚を食べたい気分だ。

　白身魚のホイル焼きにしないか？

　フィッシュサンドも捨てがたいな。

　ムニエルもフライもマリネも…何（ど）れも美（う）味（ま）そうでいいな！』

衛美

「（ …………はいはい…ホイル焼きとフィッシュサンドとマリネにするわ…… ）」

玄武

『あっ、味噌汁は白味噌だぞ』

衛美

「（はいはい… ）」

　食堂のカウンターに並んだ衛（えい）美（み）は、白身魚のホイル焼き，フィッシュサンド，白身魚のマリネ，白味噌の味噌汁を選び、トレーに置きながら左へ進む。

玄武

『衛（えい）美（み）、デザートを忘れるな！

　杏仁豆腐だ。

　ナタデココの入った杏仁豆腐だぞ』

衛美

「（はいはい… ）」

　やれやれ…と思いながら、要求された杏仁豆腐の入った器をトレーに置くと左へ進んだ。

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