7/104
♥ 登校中 2 / in玄武
アンタと呼ばれた者
『 良かったのか?
今にも泣きそうな顔をしていたぞ 』
衛美
「( はあ?
公衆の面前で泣くわけないでしょ。
イケメン君と登校したがってる女子が居るのも本当だし。
一緒に登校なんてしてみなさいよ。
忽ちターゲットにロックオンされる! )」
アンタと呼ばれた者
『 されたとしても、ワタシが守護るし 』
衛美
「( そりゃどうも。
心強いわ )」
アンタと呼ばれた者
『 “ 玄武 ” という大船に乗っていれば安泰だ 』
衛美
「( そうね… )」
玄武
『 どうした?
元気が無いな 』
衛美
「( はあ?
そんなわけないでしょ。
元気過ぎる程、元気だけど? )」
玄武
『 ………………そうか。
なら、いいが… 』
衛美
「( 玄武?? )」