♥ モレットモール 4 / 2:1デート 4 / フードコート 2
衛美
「 じゃあ、3割りが玄武? 」
玄武
「 3割りの内、2割りは衛美で1割りはワタシだ。
報酬は退魔所の口座へ振り込んでもらう。
退魔所の口座から7割りを弓弦の口座へ、2割りを衛美の口座へ、1割りを四聖玄武の口座へ引き落とされるようにする 」
衛美
「 じゃあ、退魔所の口座は何時も0になるのね 」
厳蒔弓弦
「 依頼はどう受けるつもりだ?
退魔所の宣伝でもするのか? 」
玄武
「 宣伝はしない。
ワタシにはコネがある。
コネを最大限に活用するつもりだ 」
衛美
「 どんなコネなの? 」
玄武
「 秘密だ 」
衛美
「 何で秘密にするの? 」
玄武
「 知らない方がいい事もある 」
衛美
「 ひっど 」
厳蒔弓弦
「 仕事が無くて困るような事にはならないのか? 」
玄武
「 選び放題で困る事にはなるな 」
衛美
「 どういう事なの? 」
玄武
「 GWになれば分かる 」
衛美
「 何よそれぇ 」
厳蒔弓弦
「 分かった。
退魔師組合から独立しよう 」
衛美
「 弓弦さん?!
いいんですか?
そんな簡単に退魔師組合って所を独立しちゃっても… 」
厳蒔弓弦
「 問題ない。
退魔師組合から独立する退魔師は結構いるからな。
独立は退魔師組合から卒業して巣立ちするようなものだ 」
衛美
「 そう…なんですか? 」
厳蒔弓弦
「 退魔師組合から独立した退魔師の殆んどは “ 護譱軍 ” に所属する 」
衛美
「 弓弦さん、護譱軍って何ですか? 」
厳蒔弓弦
「 独立した駆け出し中の退魔師,陰陽師,祓魔師を支援する為の組織だ。
仕事の斡旋をしたり、住居を斡旋したり、トラブルが起きた時も対応と処理もしてくれる。
私の兄── 長男と3男 ──は、護譱軍に所属して、活動している 」
衛美
「 そうなんですか。
大きな組織なんですか? 」
厳蒔弓弦
「 そうだな。
陰陽師,退魔師,祓魔師が組んで依頼を達成させる事もある。
他にも陰陽師だけ,退魔師だけ,祓魔師だけで立ち上げられた専用の斡旋組織もある 」
衛美
「 へぇ…… 」
玄武
「 決まりだな。
──衛美、次は何処へ行く? 」
衛美
「 観たい映画も観れたし、弓弦さんのお弁当も食べれたし……。
折角モレルに来たんだものね。
…………楽器屋に行ってみたいかも 」
厳蒔弓弦
「 衛美は楽器に興味があるのか? 」
玄武
「 衛美は縦笛も上手く吹けた事がないだろう。
何時もカスタネットを叩く役だったろう 」
衛美
「 もう、それは関係無いでしょ!
縦笛が吹けなくても、カスタネットしか叩けなくても、楽器を見るのは好きなの! 」
厳蒔弓弦
「 確か同じ2階に楽器屋があった筈だ。
行ってみよう 」
衛美
「 弓弦さん!
有り難う御座います(////)」
弓弦さんと一緒にテーブルの上を片付ける。
使用済みで捨てれる物はフードコートに設置されているゴミ箱の中へ簡単な分別をしながら入れる。
衛美
「 玄武も手伝いなさいよ 」
玄武
「 嫌だな。
ワタシは雑用はしない 」
衛美
「 何が『 嫌だな 』よ!
普通は式神が主の代わりに片付けるものでしょ!
全くもう… 」
厳蒔弓弦
「 ははは。
いいじゃないか。
片付けている間も守護ってくれているんだ 」
衛美
「 それは……そうかも知れませんけど…。
実体化してる時ぐらいは手伝ってくれてもいいと思うんです。
朝からずっと食べてばっかりじゃないですか 」
厳蒔弓弦
「 ははは(////)
まぁ…確かにそうだな。
衛美は恐いもの知らずだな 」
弓弦さんは笑うだけで玄武に「 片付けを手伝え 」とは言わない。
甘やかし過ぎですからね!
テーブルの上が片付いたのと忘れ物がないかを確認してから、弓弦さんと玄武と一緒にフードコートを後にして、楽器屋へ向かった。




