↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
♥ これは式神  作者: 雪*苺
二日目 / 火曜日 4月23日
4/104

♥ 登校中 1 / ナンパ…?


男子学生

「 ──あっ、おはよう! 」


 校門を通(とお)り抜け、1人で歩いている衛(えい)美(み)の姿を見付けた男子学生は、にこやかに手を振りながら、衛(えい)美(み)へ駆け寄る。


衛美

「( うげげっ……昨日(きのう)のイケメン!?

   何(なん)で朝っぱらから──。

   ………………よし、このまま無視しよう!

   私は知らない。

   何(なに)も見てない。

   何(なに)も聞こえないっ!! )」


 衛(えい)美(み)は男子学生を無視したまま歩き続ける。


男子学生

「 ……あれ?

  聞こえないのかな??

  よし、もう1度!

  ──おはよう、瀬(せ)圉(ご)さん!! 」


 ひたすら無視を決め込んで歩き続ける衛(えい)美(み)に対し、苗字を呼んで元気に挨拶をする。


男子学生

「 ──瀬(せ)圉(ご)さん!

  瀬(せ)圉(ご)さんったら!

  …………あの…瀬(せ)圉(ご)さん…で合ってるよね?? 」


 苗字を呼ばれても一向に振り向いて返事をしてくれない事に不安を感じた男子学生は、衛(えい)美(み)へ疑問系で尋ねる。


衛美

「( ………………はぁ……煩い…… )

  …………合ってるけど?

  何(なに)か用なの? 」


男子学生

「 ──!!

  合ってた!

  良(よ)かった〜〜〜!

  名前が合ってて安心したよ(////)

  全然返事をしてくれないから、違う名前を呼んでるのかと思って……ヒヤヒヤしたよ(////)」


衛美

「 朝っぱらから何(なん)なの?

  私は貴方に用事は無いけど? 」


男子学生

「 瀬(せ)圉(ご)さんには無くても、俺にはあるから(////)」


衛美

「 はあ? 」


男子学生

「『 校舎まで一緒に歩きたいんだ 』って言ったら……怒る? 」


衛美

「 はあ?

  …………別に怒らないけど?

  今、歩いてるし…… 」


男子学生

「 あはっ──だよね(////)

  あ、あのさ…昼食(ランチ)だけどさ…良(よ)かったら一緒に── 」


衛美

「 丁重に御断りするけど 」


男子学生

「 ………………え??

  でも、昨日(きのう)は── 」


衛美

「 昨日(きのう)のは……ちょっとした事故よ。

  もう彼(あそ)処(こ)には座らないから安心して 」


男子学生

「 え…いや……安心って………………。

  俺は瀬(せ)圉(ご)さんと昼食(ランチ)したいんだけど…… 」


衛美

「 私は1人で昼食(ランチ)したいの 」


男子学生

「 ……………………寂しくないの? 」


衛美

「 全然。

  ──どうして?

  好きで1人で昼食(ランチ)したい人も居るんだけど? 」


男子学生

「 ……それは…そうだけど…… 」


衛美

「 何(なん)なの?

  1人で昼食(ランチ)してる人は『 皆(みんな)寂しがってる 』とか『 本(ほん)当(と)は誰かと一緒に昼食(ランチ)したいと思ってる 』とか本気で思ってるの? 」


男子学生

「 そんな事…ないよ!

  瀬(せ)圉(ご)さんが1人で昼食(ランチ)したい気持ちなら、俺にも分かるし!

  俺もたまにだけど……、1人で食べたい時もあるし…… 」


衛美

「 そう…… 」


男子学生

「 昼食(ランチ)が無理なら……あっ、講義が終わったらカフェに寄って帰── 」


衛美

「 寄らない。

  貴方とも帰らない。

  じゃあね 」


男子学生

「 あ……あのさ!

  俺の名前、境(けい)戸(ど)託(たく)司(す)──だから!

  託(たく)司(す)って呼んでほしいな!

  瀬(せ)圉(ご)さん、またね!! 」


 表情を変える事なくスタスタと前へ向かって歩く衛(えい)美(み)は、大声で自己紹介をしてくれた境(けい)戸(ど)託(たく)司(す)に返事をしなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。