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♥ これは式神  作者: 雪*苺
七日目 / 日曜日 4月28日
37/104

♥ 瀬圉家 8 / 本家 8 / 本邸 7 / 裏庭 3


霄囹

「 酷いなぁ、そんな言い方するなんて…。

  オレは真面目に陰陽師をしていたのに。

  そうだろう?

  げんぅ〜〜〜〜 」


玄武

「 気持ち悪い呼び方をするな!

  転生陣はせいじゅうの力を使わなければ完成しない。

  がそうしたのは、お前に悪用させない為だ 」


霄囹

「 あぁ、そう…。

  じゃあ、(玄武)達を手に入れないと転生陣は不完全のままなんだ?

  ふぅ〜〜〜ん。

  じゃあ、らないや。

  取り敢えず転生は出来たわけだし。

  …………時間切れだ。

  もっと話したかったけど、残念だなぁ。

  、また会おう。

  次、会えた時は記憶を呼び起こしてあげるよ 」


衛美

「 そんな事されたくないし!

  の人生は終わってるんだから、の記憶なんてらない!

  私はえいなんだから!!

  えいとして人生を謳歌して生きるの!

  アンタなんて、お呼びじゃないんだからね! 」


霄囹

「 前世の記憶は思い出した方がいよ。

  今後の為にはねぇ。

  じゃあね 」


 めいしょうさんの意識を乗っ取っているしょうれいげんと私に向かって「 バイバイ 」と手を振る。


 足元に光っていた魔法陣みたいなのが消えると、めいしょうさんの身体からだが崩れ落ちた。


 私はげんと一緒に地面に倒れためいしょうさんの元へ駆け寄ると、子供の姿をしていた筈のめいしょうさんは老人の姿に変わっていた。


衛美

「 どういう事なの……これって…?

  今にも死にそうなヨボヨボの老体に変わってるわよ! 」


玄武

しょうれいは憑依陣を発動させているあいだめいしょうれいしょうりょくを消費させていたのだろう。

  れいのうりょくを1度に吸い尽くされた末路だ。

  めいしょうの最後だな 」


衛美

「 そんな!

  こんな所で死なせられないよ!

  なんとかしなきゃ! 」


 私は家の中に避難していたづるさんに駆け寄ってめいしょうさんの容態を伝えた。


 お祖母様はショックで倒れてしまって、めいしょうさんだけじゃなくて、お祖母様も運ばないといけなくなった。






 お祖母様とヨボヨボの御爺ちゃんになってしまっためいしょうさんが大人にかへ運ばれて行ったあといろ(いろ)と大変だったみたい。


 当事者の筈の私は、お祖父様の指示で別邸に泊まる事になっちゃった。


 しょうれいって人が言っていたけど、「 前世の記憶は思い出した方がい。今後の為には 」みたいな事を言ってたけど、どういう事なのかしらね?


衛美

「( …………なんか最悪な日曜日になっちゃったわね…。

   ねぇ、げん……あのしょうれいって奴、『 次、会う時は── 』って言ってたけど、ほんに会う事になるのかしらね?

  激しく会いたくないんだけど… )」


玄武

『 ワタシも出来るなら会いたくはなかった。

  ころしそびれてしまった 』


衛美

「( 物騒な事、言わないでよ…。

   でも……めいしょうさんを攻撃しないでくれてがとう、げん )」


玄武

めいしょうの息の根をめても()()なんのダメージも受けないからな。

  めいしょうの実力を確かめて見たかったが残念だ。

  このまま息を引き取った方がめいしょうの為にもなる 』


衛美

「( どうして?

   助けられないの? )」


玄武

そもそもだ、めいしょうは自然の摂理から外れている。

  とっくに天寿を全うしていてもおかしくない年齢を迎えていた。

  このまま死なせてやるのも優しさだ。

  無理に生かす必要もない。

  それにめいしょうしょうれいの直系の子孫だ。

  しょうれいの使った憑依陣は子孫にしか使えない。

  しょうれいに憑依陣を使われためいしょうは、生きていればしょうれいに傀儡とされ利用される事になる。

  しょうれいの子孫はみなしょうれいの傀儡にされる可能性がある。

  厄介な事だ 』


衛美

「( ──じゃあ、しょうれいこれから子孫達を探しだして憑依陣を使いまくるかも知れないって事なの? )」


玄武

『 あるだろうな 』


衛美

「( 私の花の大学生活はどうなるの??

   しょうれいに邪魔される事になるの? )」


玄武

えいを狙う刺客はワタシが片付ける。

  あんしんして大学生活を謳歌すればいい 』


衛美

「( げん……がとう(////) )」


玄武

『 別邸へ行くか? 』


衛美

「( そうね。

   なんか…無駄に疲れちゃったし……。

   少し横になりたいかも… )」


 私はげんと一緒に裏庭を出る事にした。


 そう言えば、お昼ご飯だ食べてなかったけ…。


 なんか食べたいかも〜〜〜。


 はたから見ると私は1人で裏庭を出て行くように見えるんだろうけど、ちゃんとげんそばるんだよ。

◎ 変更しました。

  転移陣 ─→ 憑依陣


◎ 訂正しました。

  足下 ─→ 足元 

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