♥ 瀬圉家 1 / 本家 1 / 駐車場
◎ 2017.6月17日から、約3年8ヵ月と10日振りに投稿をしてみました。
編集しながら作品を読みましたが、当初の書き方が出来ないので最近の書き方で続きを書かせていただく事になります。
いつまで投稿が出きるか分かりませんけど、読んでくださっていた読者さん、お久し振りです。
──*──*──*── 本家
──*──*──*── 駐車場
衛美は、両親と共に≪ 瀬圉家 ≫の本家へ来ていた。
父親は毎日欠かさず通っており、母親は毎週火曜日,木曜日,金曜日の3日間のみ通っている。
衛美も4日前に来たばかりだ。
今、衛美が両親と居る場所は駐車場の3階である。
≪ 瀬圉家 ≫の本家の駐車場は広い。
東京ドームの半分程の広さで4階建てとなっている。
≪ 瀬圉家 ≫の敷地内で暮らしている身内だけではなく、外から通って来る親戚や使用人達、取引先の相手も利用する為、広い駐車場が必要なのだ。
仕事で利用する専用車の一切は1階の専用停車場が利用されており、≪ 瀬圉家 ≫の者が利用するプライベート車は4階の停車場が利用されている。
3階は≪ 瀬圉家 ≫へ働きに来ている親戚や使用人達の愛用車の専用停車場として利用されている。
2階は取引先や訪ねて来る来客用の専用停車場として利用されている。
大型トラックや大型バスが壁にぶつかる事なく、スムーズ且つ余裕で回れるだけのスペースを設けて建てられている。
1階 ←─→ 4階へと往来する為の階段やエレベーターの他にも、700Kgの重量迄耐えられる業務用のエレベーターも備え付けられている。
衛美ママ
「 アナタ、私は衛美を連れて、本邸へ行きますね 」
衛美パパ
「 ああ、頼むよ 」
衛美
「 ねぇ、お父さんは本邸へは行かないの? 」
衛美パパ
「 お父さんには仕事があるからね。
≪ 瀬圉寺社 ≫に行かないといけないから本邸へは行かないよ 」
衛美
「 そうなんだ…。
行ってらっしゃい、お父さん 」
衛美パパ
「 行って来るよ、衛美。
美緒、母さんに宜しく言っといてくれ 」
衛美ママ:美緒
「 はい。
行ってらっしゃい、アナタ 」
お父さんは健康の為に階段を使うみたい。
≪ 瀬圉寺社 ≫のある1階を目指してへ階段を軽やかに下りていく。
お母さんと私はエレベーターに乗って1階へ下りる事にした。
エレベーターに乗ると、お母さんが ① のパネルを押してくれる。
エレベーターの扉が閉まると動き始めた。
──*──*──*── エレベーターの中
玄武
『 遠古め。
今回は何の用だ? 』
衛美
「( お祖母様を呼び捨てに出来るのは玄武ぐらいね…。
お願いだから、お祖母様を煽るような事は言わないでよね )」
玄武
『 遠古次第だ。
衛美の身内だからな、殺したりはしないから安心しろ 』
衛美
「( あのねぇ…。
殺さなかったら何してもいいわけじゃないんだからね! )」
玄武
『 心得てはいる。
心配無用だ 』
衛美
「( 不安… )」
衛美ママ:美緒
「 それにしてもお母様ったら……、衛美に何の用があるのかしら?? 」
衛美
「 お母さんも知らないの? 」
衛美ママ:美緒
「 『 衛美を連れて来なさい 』としか聞かされてないのよね… 」
衛美
「 へぇ……。
何か怖いね…。
先に言っとくけど、お祖母様に怒られるような事は何もしてないからね!
目を付けられるような事だって一切してないんだからね! 」
衛美ママ:美緒
「 ふふふ。
そんなに必死に言わなくても分かっているわよ。
衛美は人見知りで大人しい子だもの。
お母様だって知ってるわ 」
衛美
「 だと良いんだけど…。
( お祖母様には玄武の姿は見えないみたいだけど、お祖母様の式神には玄武が見えてるみたいで、玄武を恐怖がってガクガクブルブル震えちゃうんだよね…。
玄武、何とか出来ないの? )」
玄武
『 無理だな。
弱い式神が強い式神を恐れるのは自然の摂理だ。
ワタシにはどうにも出来ない。
諦める事だ 』
衛美
「( はぁ……。
私は何もしてないのに、絶対にお祖母様に睨まれるよぉ〜〜〜!! )」
衛美ママ:美緒
「 衛美、どうかしたの? 」
衛美
「 緊張しちゃって……。
あはあはあはははは…… 」
衛美ママ:美緒
「 気持ちは分かるわ。
お母さんもお母様に会う度に何時も緊張するもの 」
衛美
「 お祖母様って黙って立ってるだけでも十分に怖いもんね… 」
衛美ママ:美緒
「 お母様の前で言っては駄目よ 」
衛美
「 は〜〜〜い 」
チン──とエレベーターの音が鳴る。
エレベーターが1階に着いたみたい。
お母さんと一緒にエレベーターを下りて、本邸を目指して歩き出した。