♥ 大学 1 / 昼休み 1 / ランチ中に…
──*──*──*── 大学
──*──*──*── 中庭
瀬圉衛美は大学生だ。
ピカピカの大学1年生。
まだまだピチピチで通る花の18歳である。
昼休みは何時も1人で昼食をしている。
その日も何時もと同じように、1人で昼食をしていた。
だが、その日は違った。
とある男子学生に声を掛けられたからだ。
男子学生
「 相席してもいい? 」
──と聞かれる衛美だが……。
衛美
「 席なら他にも空いてますよ 」
──と返答し、男子学生の申し出をバッサリと断った。
けれど、断られたにも関わらず、男子学生はめげずに────
男子学生
「 此処で食べたいんだ 」
──と言い、男子学生は引き下がらない。
衛美
「 そう……好きにしたら? 」
──と言い、衛美は男子学生の相席を承諾した。
男子学生
「 有り難う! 」
衛美へ御礼を言った男子学生は、嬉しそうに椅子に座ると、テーブルの上に弁当箱を置き、包みの結びをほどいてに弁当を広げ始める。
衛美
「 此処は貴方の指定席だったのね? 」
──と向かいに座った男子学生に尋ねる。
男子学生
「 ……いや…そう言うわけじゃないんだけど……。
今日は久し振りの天気だからね。
『 此処で食べたいな〜〜 』って思っていたんだ。
此処
──と苦笑いしながら向かいに座る衛
衛美
「 ああ…それで……。
私に先を越された──というわけね? 」
男子学生
「 あはは…そうなるかな? 」
2人にそれ以上の会話はなかった。
先に昼食
衛
衛美
「 ──お先に。
ごゆっくり 」
そう言いながら立ち上がった衛