♥ 放課後 2 / 公園 1 / デート 2
──*──*──*── 公園
衛美
「 ハァ、ハァ、ハァ、……も〜〜ぉ〜〜〜!!
私は衛夛みたいに足が早くないんだから……手加減して走ってよ…… 」
衛夛
「 あ〜……ごめ。
衛美ちゃんさ、運動不足じゃね?
体力は付けた方がいいよ 」
衛美
「 ……………………そうかも…。
…………うん、考えとく…… 」
衛夛
「 ≪瀬圉家≫ が経営してるスポーツジム紹介するよ。
スポーツジムで汗を掻いたら、温泉で汗を流してサッパリ出来るし、マッサージで全身を解してもらえるし、軽食も出来るカフェもあるジムだよ。
オレも愛用してるんだ 」
衛美
「 凄いね… 」
衛夛
「 スポーツジムは、初心者,下級者,中級者,上級者,特級者ってな具合にクラスに分かれてるんだ。
各クラスの中も様々な人に合わせてクラスに分かれてるから、運動不足の衛美ちゃんにも合ったクラスを見付けられるよ 」
衛美
「 …………いいかも(////)
其処に通えば、衛夛にも会えたりする? 」
衛夛
「 う〜ん……稀になら? 」
衛美
「 しょっちゅう通ってるんじゃないの? 」
衛夛
「 通う事は通うけど……しょっちゅうは無理だね。
営業中に行くのは週に2回…かな 」
衛美
「 営業中に来ないの? 」
衛夛
「 まぁね。
身内の特権ってヤツで、営業後のジムを使えるから。
≪ 瀬圉家 ≫の使用人達は営業中の利用が出来ないからさ、営業後に使えるようにって、解放してるんだよ。
使用人も≪ 瀬圉家 ≫の身内扱いだから、営業後の解放時間いっぱいにジムを利用しても無料なんだ 」
衛美
「 へえ!
無料で使えるなんて…いいね 」
衛夛
「 だろ?
衛美はオレの姉ちゃんだからさ、特別にプラチナカードで登録するよ 」
衛美
「 プラチナカード? 」
衛夛
「 会員カードにも種類があるんだよ。
御得意様ランクみたいなものかな。
ノーマルカード,グリーンカード,シルバーカード,ゴールドカード,プラチナカードって、表向きには5種類あるんだよ。
身内用にブラックカードがあるから、本来は6種類だな 」
衛美
「 へえ~~……。
私はブラックカードにしてくれないの?? 」
衛夛
「 衛美ちゃんは、営業後の利用は出来ないよ。
抑、親父
衛
衛
衛美
「 半殺しって…。
そんな事にはならないと思うけど…… 」
衛夛
「 なるね。
親
衛美
「 そう…かなぁ…… 」
衛夛
「 あ〜〜〜ほら、クレープ!
クレープ食べようよ! 」
衛美
「 あっ、そうだった!!
スッカリ忘れてた…… 」
直
衛夛
「 ……………………クレリーヌ・クレアン?!
…うそっ…………ねぇ、本
あの、有名なクレリーヌ・クレアンなの?! 」
衛夛
「 どした?
衛
そのクレープ屋がどうかした? 」
衛美
「 はあ?!
衛
クレリーヌ・クレアンを知らないの?? 」
衛夛
「 知らないけど?
テンション高いな〜、衛
そんなにクレープが食べたかったの? 」
衛美
「 違うよっ!!
──クレープは食べたいけど……私はクレープ屋の名前に驚いてるの!! 」
衛夛
「 ふぅん? 」
衛美
「 もうっ!
知らないなら、スマホ
1番上に出て来
衛夛
「 はいはい…。
ほら、メニュー。
好きなの頼んでいいからね。
へぇ…お持ち帰りも出来るのか?
何
──衛
衛美
「 決められないよ〜!
憧れのクレリーヌ・クレアンのクレープなんだよ!
うう〜〜〜……本
玄武
『 衛
衛美
「( ええっ?!
これ……チョコチップアイスと苺プリンとホイップクリームにスライスアーモンドがトッピングされたクレープ? )」
玄武
『 その横だ。
更に苺がトッピングされている方のクレープだ 』
衛美
「( ………………3つはなし!
食べるのはこれ1つだけだから! )」
玄武
『 え〜〜〜。
…………ケチだな 』
衛美
「( ケチで結構! )
──衛
衛夛
「 ああ…これ?
欲張りだね、衛
衛美
「 そんな事ないよ(////)
女の子には普通なの!
えと…クレープ代──っと 」
衛夛
「 いいよ。
財布はしまって。
代金はオレが払うから。
眞
眞迺
「 はい 」
ああ…そうだった。
衛
そうか、SPさんは財布係も兼任してるんだ…。
誰がどう見ても高級品だと分かる黒皮の長財布。
うわ~~~~凄
全部、万札…でもないんだ……。
ふ〜ん…ちゃんと千円札,二千円札,五千円札,万札って分けられてるんだ〜〜〜。
あんなにギッシリと入れなくてもいいのに……。
だから、狙われちゃうんじゃないの??
財布の中身も悪いけど、財布自体も悪いと思う。
使い古された小汚い財布を使ってれば、襲われない気がするんだけどな。
違うんだろうか…?
◎ 「 ググる 」は「 グーグルで検索 」という意味で使っています。