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♥ これは式神  作者: 雪*苺
三日目 / 水曜日 4月24日
13/104

♥ 放課後 2 / 公園 1 / デート 2


──*──*──*── 公園


衛美

「 ハァ、ハァ、ハァ、……も〜〜ぉ〜〜〜!!

  私はえいみたいに足が早くないんだから……手加減して走ってよ…… 」


衛夛

「 あ〜……ごめ。

  えいちゃんさ、運動不足じゃね?

  体力は付けた方がいいよ 」


衛美

「 ……………………そうかも…。

  …………うん、考えとく…… 」


衛夛

「 ≪≫ が経営してるスポーツジム紹介するよ。

  スポーツジムで汗を掻いたら、温泉で汗を流してサッパリ出来るし、マッサージで全身をほぐしてもらえるし、軽食も出来るカフェもあるジムだよ。

  オレも愛用してるんだ 」


衛美

「 凄いね… 」


衛夛

「 スポーツジムは、初心者,下級者,中級者,上級者,特級者ってな具合にクラスに分かれてるんだ。

  各クラスの中も様々な人に合わせてクラスに分かれてるから、運動不足のえいちゃんにも合ったクラスを見付けられるよ 」


衛美

「 …………いいかも(////)

  に通えば、えいにも会えたりする? 」


衛夛

「 う〜ん……稀になら? 」


衛美

「 しょっちゅうかよってるんじゃないの? 」


衛夛

かよう事はかようけど……しょっちゅうは無理だね。

  営業中に行くのは週に2回…かな 」


衛美

「 営業中にないの? 」


衛夛

「 まぁね。

  身内の特権ってヤツで、営業後のジムを使えるから。

  ≪ ≫の使用人達は営業中の利用が出来ないからさ、営業後に使えるようにって、解放してるんだよ。

 使用人も≪ ≫の身内扱いだから、営業後の解放時間いっぱいにジムを利用しても無料なんだ 」


衛美

「 へえ!

  無料で使えるなんて…いいね 」


衛夛

「 だろ?

  えいはオレの姉ちゃんだからさ、特別にプラチナカードで登録するよ 」


衛美

「 プラチナカード? 」


衛夛

「 会員カードにも種類があるんだよ。

  御得意様ランクみたいなものかな。

  ノーマルカード,グリーンカード,シルバーカード,ゴールドカード,プラチナカードって、表向きには5種類あるんだよ。

  身内用にブラックカードがあるから、本来は6種類だな 」


衛美

「 へえ~~……。

  私はブラックカードにしてくれないの?? 」


衛夛

えいちゃんは、営業後の利用は出来ないよ。

  そもそもおや(じっ)()が許さないだろ?

  えいちゃんだって、大事な跡取り娘なんだからさ。

  えいちゃんになにかあったら、オレ…おや(じっ)()に半殺しにされるだけじゃ済まないよ…… 」


衛美

「 半殺しって…。

  そんな事にはならないと思うけど…… 」


衛夛

「 なるね。

  おや(じっ)()なら構わずるよ 」


衛美

「 そう…かなぁ…… 」


衛夛

「 あ〜〜〜ほら、クレープ!

  クレープ食べようよ! 」


衛美

「 あっ、そうだった!!

  スッカリ忘れてた…… 」


 に見えるクレープ屋へ向かう。


衛夛

「 ……………………クレリーヌ・クレアン?!

  …うそっ…………ねぇ、ほんにクレリーヌ・クレアンなの?!

  あの、有名なクレリーヌ・クレアンなの?! 」


衛夛

「 どした?

  えいちゃん?

  そのクレープ屋がどうかした? 」


衛美

「 はあ?!

  えいっ!!

  クレリーヌ・クレアンを知らないの?? 」


衛夛

「 知らないけど?

  テンション高いな〜、えいちゃん。

  そんなにクレープが食べたかったの? 」


衛美

「 違うよっ!!

  ──クレープは食べたいけど……私はクレープ屋の名前に驚いてるの!! 」


衛夛

「 ふぅん? 」


衛美

「 もうっ!

  知らないなら、スマホスマートフォンでググってよ!

  1番上に出てるから! 」


衛夛

「 はいはい…。

  ほら、メニュー。

  好きなの頼んでいいからね。

  へぇ…お持ち帰りも出来るのか?

  れもそうじゃん。

  ──えいちゃん、決まったら教えて 」


衛美

「 決められないよ〜!

  憧れのクレリーヌ・クレアンのクレープなんだよ!

  うう〜〜〜……ほんれもしそうだよ…… 」


玄武

えい、ワタシはこれが食べたい 』


衛美

「( ええっ?!

   これ……チョコチップアイスと苺プリンとホイップクリームにスライスアーモンドがトッピングされたクレープ? )」


玄武

『 その横だ。

  更に苺がトッピングされている方のクレープだ 』


衛美

「( ………………3つはなし!

   食べるのはこれ1つだけだから! )」


玄武

『 え〜〜〜。

  …………ケチだな 』


衛美

「( ケチで結構! )

  ──えい、⑲番のクレープにする 」


衛夛

「 ああ…これ?

  欲張りだね、えいちゃんは! 」


衛美

「 そんな事ないよ(////)

  女の子には普通なの!

  えと…クレープ代──っと 」


衛夛

「 いいよ。

  財布はしまって。

  代金はオレが払うから。

  まきない、払え 」


眞迺

「 はい 」


 ああ…そうだった。


 えいは財布を持ち歩かないんだったわ……。


 そうか、SPさんは財布係も兼任してるんだ…。


 誰がどう見ても高級品だと分かる黒皮の長財布。


 うわ~~~~すっごっ……札束がギッシリと入ってる。


 全部、万札…でもないんだ……。


 ふ〜ん…ちゃんと千円札,二千円札,五千円札,万札って分けられてるんだ〜〜〜。


 あんなにギッシリと入れなくてもいいのに……。


 だから、狙われちゃうんじゃないの??


 財布の中身も悪いけど、財布自体も悪いと思う。


 使い古された小汚い財布を使ってれば、襲われない気がするんだけどな。


 違うんだろうか…?

◎ 「 ググる 」は「 グーグルで検索 」という意味で使っています。

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