♥ 大学 3 / 昼休み 3 / 食堂で… 1
学食員
「 ぃよっす!
今日は沢山、食べるんだな 」
衛美
「 まぁ…ね。
……食べたい気分……なのかも? 」
小麦色の学食員に言われ、トレーに置かれた料理を見て「 確かに多いかも知れない 」と思う。
学食員
「 いい事だよ!
衛美ちゃんは少食ってわけじゃないんだから、その細い身体に思いきって肉を付けた方がいいと思うよ 」
衛美
「 贅肉を? 」
学食員
「 そうそう!
筋肉に変えたいなら、鍛え方も教えてあげれるし 」
衛美
「 ……考えとく。
筋肉に変わらなかったら、無料で私専用のダイエットメニューを作ってもらうからね。
いいの? 」
学食員
「 作る作る!
衛美ちゃんが肉体美を目指すなら、何食分でも作っちゃうよ♥
個人指導も任せなよ☆ 」
衛美
「 ──ふふっ。
じゃあ、そうなった時はお願いするね(////)」
学食員
「 かしこまり☆ 」
衛美
「 衛夛……ありがと(////)」
衛夛
「 いぇいぇ(////)
なあ、衛美ちゃん……デートしよ? 」
衛美
「 は?
デート?? 」
衛夛
「 そっ☆
“ 放課後デート ” ってやつ。
──ど? 」
衛美
「 …………別にいいけど…。
何する気? 」
衛夛
「 クレープを食べるんだよ 」
衛美
「 クレープ? 」
衛夛
「 そっ♪
公園に美味いクレープの屋台が来てんだ。
食べたいだろ?
ご馳走するから行こうよ 」
玄武
『 衛美、ワタシはクレープを食べたい。
行くだろう? 』
衛美
「( 食いしん坊ね、玄武は!
行ってあげるけど、私を太らせないでよ! )」
玄武
『 メニュー次第だな 』
衛美
「( 3つまでだからね!! )」
玄武
『 え〜〜〜〜…… 』
衛美
「( 『 え〜〜〜〜 』じゃない!! )」
衛夛
「 衛美ちゃん?
どうした? 」
衛美
「 …ごめん、大丈夫だから。
──衛夛、今日の放課後でいいの? 」
衛夛
「 たり前だろ!
講義が終わったら、LINEしろよ 」
衛美
「 そうする。
放課後、楽しみにしてるから 」
衛夛
「 オレも楽しみにしてる♪ 」
衛美は衛夛との会話を終わらせ、空いている席へ向かった。




