2月14日
不規則な生活をしている、という自覚はあった。
《2月14日》
コトッとテーブルの上に置かれた小箱。可愛らしくラッピングされているそれを指差して、「これ、何?」と尋ねた。
「プレゼント」
箱を置いた彩が、可愛らしい笑みを浮かべて答える。
「なんで?」
今日は、特別な日ではないはず。
「2月14日だから」
ほんのり頬を赤く染めて返された。
「え?」
ということは、自分はまたやってしまったのか。
不思議そうにこちらを見てくる彩に、訳を話す。
「……ここ最近、忙しくてさ。日付感覚が狂ってたみたい」
こんな情けないところ、見せたくなかったな。
心の中で、そっと溜め息を吐いた。
「大丈夫?」
訳を知った彩が、心配そうに尋ねてくる。
「うん。ようやく落ち着いてきたから」
「よかった。あまり無理しないようにね?」
「大丈夫だよ」
忙しくても睡眠はとるようにしているし、なにより、今日は……
「甘いもの、もらったから」
安心させるよう、微笑んでみせる。
すると、彩は一瞬だけ目を大きくして、すぐに下を向いてしまった。心なしか、耳まで赤く染まっているように見えた。けれど、そのあとに顔を上げて、はにかむように笑った。
Fin.
…ひとやすみ…
(*´v`)σ*バレンタインデーv(´v`*)ということで、「パラレルわーるど。」でssを書いてみました。
「パラレルわーるど。」は「さくら咲く季節」のキャラクターで地球の行事の話を書きたい、と思った私のワガママからできました。「さくら咲く季節」は異世界だから、地球の行事がないので、書きたくても書けないんです。そこで「パラレルわーるど。」をつくってみましたww
ツイッターで呟きながら出来た文章を加筆修正しただけです。だから、勢いで出来たssです。勢いってオソロシイ(笑)
H25 2/15 夜音沙月