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詩 コンビニに寄ると、彼女が大変なことに

作者: WAIai
掲載日:2026/06/17

下校途中、コンビニに寄ると、俺は

「トイレに行く」

と彼女に告げる。


学校で行っとけば良かったのに、今頃になって無性に行きたくなったのだ。


彼女はこくりと優しくうなずく。


「1人で大丈夫か?」

「大丈夫よ。すぐ戻ってくるんでしょう?」

「おう。行ってくる」

俺は後ろ髪引かれる思いで、トイレへ向かう。


ちょうど空いていて、掃除したてのような、綺麗なものだった。


俺は急いで用をたすと、手を洗う。

早く彼女の元に行きたくてしょうがなかった。


トイレから出て彼女を探すと、見知らぬスーツを着た男が側にいる。


年上らしく、香水のきつい香りがここまで漂ってくる。


どうやらスマホを持っており、彼女はずっと首を横に振っている。


これは、まさか…。


心配した通りの展開のようだった。

困っている彼女を救おうと、近づくと、彼女が気づき、表情を明るくする。


俺は胸を張ると、男らし怖い表情で聞く。


「何の用ですか?」


男はこちらを振り返り、ぎょっとしたような顔をする。

ライオンに睨まれた猫みたいに、おどおどし始める。


「何? 何? 彼氏?」

「そうですけど、俺の彼女に何か用ですか?」


はっきり告げると、男は「ははは」と気力なく笑い、去っていく。


俺がコンビニを出ていくまで確認すると、彼女がいきなり抱きついてくる。顔は青白く、微かに震えていた。


「だから1人で大丈夫かって聞いたのに」


俺の言葉に、彼女は素直にうなずく。


「は、初めてだったから、怖かった…」


彼女の苦しそうな声に、背中を優しく叩いてやる。


「俺がいるから大丈夫だぞ」

「うん」


彼女が落ち着くまで、そのままでいる。他の買い物客の視線なんか、構わなかった。

彼女が1番、大切なのである。


「…もう大丈夫」


彼女がそう言って、そっと俺の胸を押す。

俺は最後に頭を撫でてやると、彼女は笑顔を浮かべる。


「さてと、何を買うか。アイスもいいし、ジュースもいいし」

「そうね。お腹、空いちゃった」


ぺろりと舌を出す彼女。

もう立ち直ったと見たが、まだ心配なので手を繋ぐ。


彼女も繋ぎ返してきたので、指を絡める。


「何しようか?」

「そうだな…」


何かあっても、俺が守るから大丈夫だぞ。

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