あとがき
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
「喫茶クロノ・ロード」は、
今日の二十四時間を、すこしだけ飲みやすくする
というコンセプトから生まれた作品です。
最初に浮かんだのは「花」と「時間」と「喫茶店」でした。
どうせなら花言葉を背負った店員さんたちが、それぞれ“ある時間”を担当していたら面白いのでは……と考えているうちに、向日葵ラテや月下美人フロートなどのメニューが、するすると増えていきました。
このお話では、お客さまにあえて名前を付けていません。
通勤路の十五分、待ち時間、やり直したい朝、一歩踏み出せない夜――
読んでくださった方が、どこかの話にすこしでも自分の姿を重ねてくれたらうれしいな、と思ったからです。
黒百合店長の「黒百合ブレンド」は、本当はメニューに載らない一杯として、最後にそっと置きたいと決めていました。
ここまで読んでくださったあなた自身の「今日までの時間」に、静かに「お疲れさま」を言えますように、という願いを込めています。
もし、どれか一話でも
「この時間の使い方、ちょっと真似してみようかな」
「自分の今日の時間も、悪くなかったかも」
と感じていただけたなら、作者としてこれ以上の幸せはありません。
お気に入りの一杯や、好きな店員さんが見つかりましたら、
感想やレビューなどでそっと教えていただけると、とても励みになります。
最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました。
あなたの明日の二十四時間も、すこしだけ飲みやすい一日になりますように。
追記:姉妹店として「BARクロノ・ロード」も開店予定です。よろしければ、夜の時間もご来店ください。




