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詩全集3

言葉の亡骸

作者: 那須茄子

誰かが綴った言葉

誰かが夢見た物語

意味を問うな

価値を求めるな

詩は詩であるだけで美しいと

そんな欺瞞を語る者がいる


破れたページに染み付いた

誰かの涙

誰かの嘆息

美しくも醜悪な残響の上で

無意味な韻を踏む者もいる


僕らは筆を持つべきか

それとも刃を取るべきか

詩を讃える者は詩を殺す

詩を壊す者だけが詩を生かす


昨日も誰かが声を上げ

言葉が世界を変えると、言う

だが言葉は何も変えない

ただ紙の上で踊るだけ




涙の代わりにインクを流し

祈りの代わりに嘘を吐け

冒涜だ

美しさを偽る偽善者の戯言


それでも僕らは綴る

無意味な言葉の羅列を

それが真実だから

人である定めなら


変わらないいつまで経っても



誰かが綴った言葉

誰かが夢見た物語

意味を問うな

価値を求めるな

詩は詩であるだけで美しいと

そんな欺瞞を語る者がいる


足りている

それはいつの間にやら

問いかけていた



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