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Postparolo:Bonan nokton
「じゃあ、あとはお二人で。今日は色々あって疲れただろう。機能も増えたみたいだし」
トレィスはそう言って、塔を出ていく。
「トレィス、トレサたちには自分達で伝えて下さいね」
と声をかけると、
「どうせ、向こうにはもう伝わってるんだろ?まあ、するけど…はぁ…」
大きなため息を吐きながら、トレィスとシィカは寄り添った。
「おやすみなさい」
そう言って。
「……どのくらい、思い出したんです?」
「思い出す?思い…」
ポステアの混乱が見える。
『思い出す』も何も、ポステアは彼らを知らない。
ポステアが稼働したとき、彼らは既に活動を停止していた。
「プレマルジナの素体を見たら、なんか、こう…うまく演算出来ない」
「そういう人ですよ」
「演算が、出来ないのに、こうしていると安定する」
俺に抱きついたままのポステアを抱き返す。
「そうだね…落ち着くね…」
「落ち着く?安定?…だから、ずっと隣にいたのね」
「そうだね」
大脳とアクセスすることが、俺たちに何をもたらすのか分からない。
人に近づくのは、公平を保てるのか?
『だから、我がいるぞ』
T-Iの通信が届いた。




