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いたいけなほしくず  作者: 有城 沙生
トレィス
30/30

Postparolo:Bonan nokton

「じゃあ、あとはお二人で。今日は色々あって疲れただろう。機能も増えたみたいだし」


 トレィスはそう言って、塔を出ていく。

「トレィス、トレサたちには自分達で伝えて下さいね」

 と声をかけると、

「どうせ、向こうにはもう伝わってるんだろ?まあ、するけど…はぁ…」

 大きなため息を吐きながら、トレィスとシィカは寄り添った。

「おやすみなさい」

 そう言って。


「……どのくらい、思い出したんです?」

「思い出す?思い…」

 ポステアの混乱が見える。

『思い出す』も何も、ポステアは彼らを知らない。

 ポステアが稼働したとき、彼らは既に活動を停止していた。


プレマルジナ(マリューナ)の素体を見たら、なんか、こう…うまく演算出来ない」

「そういう人ですよ」


「演算が、出来ないのに、こうしていると安定する」

 俺に抱きついたままのポステアを抱き返す。

「そうだね…落ち着くね…」

「落ち着く?安定?…だから、ずっと隣にいたのね」


「そうだね」


 大脳とアクセスすることが、俺たちに何をもたらすのか分からない。

 人に近づくのは、公平を保てるのか?


『だから、我がいるぞ』

 T-Iの通信が届いた。 

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