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4. はじめての調薬

エフェスに戻り、薬師ギルドへ向かう。

ドロップした魔物の魔石は、1つ3Gでの買取だそうだ。安い。素材として使えるらしいからそのまま持っておく。

ウサギ肉は悪くなりそうなので買い取ってもらったが、鶏肉の1塊くらいの大きさで5Gだった。安いな。ドロップした角とか皮とかもたいした金額にはならなかった。ちなみにパンが1つ10Gだ。


結局水魔法は覚えなかったので魔力水は買った。

薬師ギルドには調薬室があり、ギルドカードがあれば自由に調薬室は使っていいとのことなので、利用させてもらう。

水道が付いている大きめのテーブルが6つ設置された部屋で、理科室みたいな感じだ。私の他に誰もいなかった。


「ストレージオープン」

ストレージから薬師セットを取り出す。

すり鉢にすりこぎ棒、乳鉢と乳棒、それから抽出機と蒸留器、煎り器、濾し機。秤と計量カップに計量スプーン。まな板と包丁にザルとボウル。手袋や撹拌棒、ピック、ビーカー、漏斗、スポイト、ピンセットなども入っている。盛り沢山だ。

抽出機と蒸留器、煎り器は魔道具で、普通に買うと結構お高い道具だ。

レシピを確認して必要な道具を出す。


「えーと、まず薬草一束を葉の部分のみすり鉢に入れてすり潰す」

ゴリゴリ。念入りにすり潰す。

初級ポーションはHPを少量回復するのと同時に軽い切り傷くらいなら治してしまう。安価なので一般にも使われる道具だ。

「癒草一束を軽く刻んで、魔力水と一緒に抽出機に入れて温度を上げて抽出。温度を下げてすり潰した薬草を入れたらよく混ぜて、濾し機を通して瓶に詰める…よし、完成!」

瓶に詰めると澄んだ緑色の液体になった。

意外と簡単だった。もともとチマチマした作業は結構好きなのだ。薬師、向いてるかも?


【初級ポーション作成に成功しました】


無事に成功のメッセージが出た。

実はこのクエスト、調薬スキル取得前なので成功率は50%だ。良かった、素材が無駄にならなくて。

使った道具を洗ってストレージにしまい受付に戻る。


「質のいい初級ポーションが出来てますね。こちらは買取額の40Gと初級マジックポーションのレシピです」

作った初級ポーションをギルドに納品し、お姉さんの鑑定後、正式に受理された。


【クエストクリア!】

【クエスト「初級ポーションを作ろう!」をクリアしました。報酬を獲得します】


いつものポーンより高めな音と共にメッセージが表示される。

よし。無事クエストクリアしたようだ。メッセージをタッチしてみる。


◆クエスト「初級ポーションを作ろう!」クリア

レシピを確認して、初級ポーションを作ってみよう。

達成条件:初級ポーションを作り、薬師ギルドへ納品する

期限:なし

報酬:40G、調薬スキル、初級マジックポーションのレシピ


【新たなスキル「調薬」を獲得しました】

【調薬スキル獲得により、ステータスボードに「調薬」アイコンが作成されました。所持していたレシピ7件が保存されました。紙のレシピは消滅しますが、レシピは調薬アイコンから閲覧可能です】

図鑑のレシピ、7種類も付いてたのか。

確認すると「調薬」アイコンはポーションのマークだ。タッチしてみる。


【調薬は、魔法薬等の調合を支援するスキルです。レベルが上がると扱える素材が増え、成功率が高くなります。また、所持しているレシピを管理し、成功したレシピは、次回から作成が簡略化されます】


レシピ

「初級ポーション」成功

「初級マジックポーション」

「初級毒消薬」

 ︙

 ︙

よし、念願の「調薬」スキルを覚えた。

調薬レベルを上げてシルバーランクになれば、第2職業に薬師を設定できる。地道に頑張ろう。

あと、調薬は一回作れば後は簡単になるんだね。後でやってみよう。


調薬アイコンの近くにある道具袋のマークの「アイテム」アイコンと、虫眼鏡マークの「鑑定」アイコンもまだ押してないな。確認しておこう。


アイテム

ストレージの中からポーションなどの消耗品が表示されている。

戦闘時などにすぐ使えるように、装備アイコンと同じように3つまで設定可能らしい。とりあえず初級ポーションと初級マジックポーションを設定しておく。在庫があるものは自動的に補充されるらしい。便利。


鑑定

鑑定アイコンをタッチすると、見ているものを即座に鑑定するらしい。ちょうど目の前に薬師ギルドの職員さんがいたので鑑定してしまう形になった。ステータスボードは開いているようだったが全て???表示だった。

詳細確認ボタンを押してみる。

人物に関する鑑定は、格上の人の鑑定で知り得ない情報は???表示になるようだ。当然職員さんは私よりもレベルが上ということだ。

魔物に対する鑑定は自動で鑑定され、頭上に魔物名とレベルが表示される。初見の場合はレベル以外は???表示となる。

戦ったり、図鑑を読んでいたりすると知識は鑑定に反映される。

なるほど。泉の森で初見のホーンラビットが鑑定されていたのは、薬師ギルドで地図をもらっていたからだ。地図には魔物の情報が簡単に載っていた。

魔物の強さが初見で分かったら便利そう。魔物図鑑とか読んでみたいな。

素材等に対する鑑定は、近付いて鑑定すれば図鑑等で知っている場合、素材の情報が表示される。

図鑑を見比べなくても鑑定すれば良かったのか。使っていこう。

そして鑑定のレベルが上がると機能もアップする…例えば格上の人物でも鑑定できたりするらしい。



…よし。確認も終わってきりが良いし、ログアウトしよう。朝からゲームやってるし、お昼は抜いている。夕飯の準備しなくちゃ。


「あれ?」


ログアウトボタンが押せない。

なんだろう。不具合かな?


問い合わせ機能もエラー。運営からのお知らせも開けない。

ネットに繋ぐタイプの機能は一切使えなそうだ。通信エラーだろうか。


「ログアウトできない…」


このゲームはVRゲームで、本体はカプセルの中で半分寝ている状態だ。心身に負担のかかる長時間接続を防ぐため、8時間経過の強制ログアウトがある。

9時から始めたから、17時で8時間。あと30分ほどだ。とりあえず強制ログアウトになるまで待つことにする。


30分後。

8時間経ったが、強制ログアウトされる気配もない。相変わらずログアウトボタンも押せないままだ。

「なんでぇ~!?」


【満腹度が20%を切りました】

軽い警告音と共にメッセージが出る。


お腹も空いたし、結構歩いたし、魔物も倒したので一気に疲れが来た。

このゲームは「満腹度」というステータスがあり、食べ物を食べなければいけない。20%を切ると空腹になり、0%になるとステータスが下がる。ちなみに0%が丸1日続くと死ぬ。空腹で死んだ時のペナルティは丸一日ログイン不可だ。


「どうしよう…」

初日から大ピンチだ。

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