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産む以外の選択…

私は、治療しなければ、子供を授かる可能性はほとんどない体質である事は、前に書きました。

その治療は、病院からやめましょうって言われて、今は流れに任せるしかなくなりました。

他の治療だってあるんじゃない?

他の薬だってあるんじゃない?

そう言われたりしましたが、お医者さんからこの薬で副作用出てたら他ならもっとだよと言われました。

なので、出来ないって事だと、私は受け取りました。

結局、自力でなど出来るわけもなくいまだに子供は授かっていません。

お医者さんが、話した言葉はあっていたのかも知れません。

もう、神頼みしかないと思って子宝神社にも行きました。

でも、結局授かれませんでした。


次に考えたのは、産む以外の選択です。最初は、主人も若かったので反対でした。でも、最近はどうにか説得しました。

そして、気になって調べたんです。

【心身共に健康】が条件にありました。心身共に健康……。無理じゃない?私は、今でこそましですが、不安症状があります。一人で家にいれなかったり、下肢の障害もあります。【心身共に健康】ではないですよね…。なので、厳しいと思います。


後、私はもしかしたら40歳で車椅子になるかも知れないと言われています。それを考えると難しいと思いました。だって、産まれてきたなら別だけど…。養子に引き取られて、その親が障害を持っていたらどうしますか?私なら嫌です。一緒に行事があっても走れない。抱っこしながら歩くとかも出来ません。走ったって追いかけて抱きしめてくれる事もないです。わざわざ、そんな人を私なら、選びたくないです。何で選ばれたのと思います。

そう考えると無理かなと思っています。


それと、養子縁組を考えた頃からあの子が浮かびます。

まだ、足に装具もつけてなかった時でした。杖をついたお母さんと4歳ぐらいの女の子に出会いました。

お母さんは、脳梗塞か何かの後遺症なのか、フェンスを持って杖をついて歩いていました。

4歳ぐらいの女の子は、恥ずかしそうに俯いて歩きます。

お母さんは、「待って、ゆっくりしか」って言うけど、彼女は眉を寄せて嫌そうな顔をしていた。

そして、私とすれ違う時には一瞬悲しそうな顔をして俯いた。お母さんは、必死で歩いてて私とすれ違う時、息が上がっていました。

私は、あの女の子の顔が浮かんできます。「何で私のお母さんは、普通と違うの?」そう言いたそうな彼女の切なくて困った顔が浮かぶ度に、私は泣きそうになります。養子縁組って、私には難しい選択だと思いました。


その結果、残された選択は自分で産むしかなかったわけです。でも、私は自分でもどうやら産めないようです。病気の再発がしない事を願い、年齢的なものを考えると…。

どうしても、気持ちばかりが焦ってしまったりするのです。

どうしても、諦めたくなかったりするのです。


二度目に叶えたかった夢だったからかもしれません。

諦めたくなくて、必死で頑張りました。努力もしました。それが、無駄だって無意味だって私は知らなかった。命だから、どんなに努力しても意味ないよって誰も言ってくれなかったから…。

ある日、命は、無理だというのを見ました。今まで、必死で頑張って努力したら手に出来るって信じてきた気持ちは何だったの?

心が折れそうになった。それを必死で支えるのだけが精一杯だった。

努力を否定する気はない。夢を否定する気もない。

ただ、その願いが、叶わなかった時の選択肢を私は持っていなかった。

別の選択を持っていたならば、ここまで苦しむ事はなかったと思う。


夢は必ず叶う、努力すれば必ず手に入る、何て言葉を私は簡単には口には出せない。


今の私なら、あの日の私にこう言っただろう…。

夢は必ず叶うとは限らないし、努力だって無駄になってしまうかもしれない。それでも、やりたいならやるべき。だけど、叶わなかった時の為に、夢は2つ以上は持っていようね!


この言葉を否定する人もいるだろう。保険をかけた生き方なんてするなって言う人もいるだろう。

叶わないなんてあり得ないって人もいるだろう。

もしも、そんな事を思えるならあなたは凄く幸せ者だという事です。


挫折なんかしないに越した事はない。夢を叶えられる世界にいたかった。出来る事なら、私だってこんな日が来るって知りたくなかった。

こんな気持ちをもちたくなどなかった。二度目の挫折は、私に大きな傷を残しました。


結婚しなければ感じなかった痛み、女じゃなければ感じなかった苦しみ。私に価値はあるの?結婚した意味って?

結婚と子供がセットでつきまとう古い価値観を払拭出来ない世界の住人でいる私。

初めから出来ないってわかってたら違った?欲しくなかったら違った?

考えた所で、私にはわからない。


そんな苦しかった日々を救ったのは、あるお坊さんの動画でした。

何でも手に入る世の中だから手に入ると思ってしまうけれど、出来なかった時の事を旦那さんと話し合ってみましょう。そんな感じの話をされていました。

私は、夫に出来なかった時の話をしました。それでも、一緒にいる選択を夫はとってくれました。


それでも、時々、私は、申し訳ない気持ちになるんです。

私と違って親がいる夫は、孫を見せたいのではないかと…。

私も一人だけ見せたい人はいます。その人に見せたくて頑張っていたのもあります。でも、その人が生きてる間に見せれるかな?

お医者さんに無理だって言われたけど、授かれたって人の話しを見たりすると私ももしかして!って期待しちゃうんですよね。

でも、結局そんな夢みたいな事はおきないんですよね。


それで、結局、友人の妊娠報告にメンタルやられて、産まれました報告にメンタルやられて、SNSの投稿にメンタルやられて…。


それは、まるで沼地に足を取られて、もがけばもがく程、底無し沼に沈んでいくみたいな気がする。


いつか、そんな沼から抜け出せるのかな?


きっとくるよね!


そう信じて生きていていいよね。


今の私には、そう思いながら生きていく事しか方法が見つけられない。


未来の私が、たくさんたくさん笑えるように、今の私がたくさんたくさん苦しんであげるからね!


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