いい子っていらないって意味でしょ?
私は、あの日から、みつきくんに恋をしていました。
みつきくんは、「紫月ちゃんは、いい子、あの日も凄く偉かったよ。紫月ちゃんは優しいよ」って、三人組の友人の前でたくさん褒めてくれていたようです。
私は、知りませんでした。
でも、いい子っていらないって意味でしょ?私は、友人とそんな話をよくしていました。
いい子って、必要ないって事だよね?私は、みつきくんにとっていらない存在なんだよね。
そんな気持ちが募っていくばかりでした。詳しくは、また別のお話で書きますが…。
私のみつきくんへの好きを三人組の一人の子がみつきくんに言ってしまいました。みつきくんは、それに対して「紫月ちゃんは、可愛くていい子だよ。そんな風に思ってくれて嬉しいけど…。俺は、紫月ちゃんに好きになってもらえる人間じゃない。俺は、最低だから…。紫月ちゃんが、同い年だったら付き合ってた」と言っていたそうです。
私は、もうみつきくんに会いに行けないと思いました。だって、私の気持ちを伝えていないのにみつきくんは、もう知ってしまったから…。
みつきくんとは、会えなかったです。会いたくても、会いに行くのが怖かったんだと思います。
そして、みつきくんは、私に最後まで年齢がネックだと伝えてきました。(最後に自分の気持ちを打ち明けた時に言われました。)
理由は、自分の弟に歳が近い事と、当時みつきくんは専門学校に通っていて私とにた年齢の子が多かったからでした。
私は、いい子何かじゃなかった。
ただ、嫌われたくなくていい子でいるしかなかっただけ…。
みつきくんが、褒めてくれるような人間じゃなかった。
いい子だって言っていたと聞かされる度に、心は磨り減っていく気がしました。
いい子っていらないって意味じゃないの?私を嫌いだから、年齢なんて言って断ってるんじゃないの?そんな風にしか思えなかった。
そんな風にしか考えられなかった。
いい子だねって、どういう意味だったの?
私を必要じゃないなら、嫌いなら、いらないって言ってくれたらいいのに…。
そんな気持ちばかりが、心を巡っていました。それをいつも友人に話していました。
そんな私は、大人になればいい人って言われるようになるんですよ。
結局は、私は誰にも必要とされないんだ。都合よく使われて、ゴミのように捨てられていく。
そんな気持ちをあの日から抱えていたのだと思います。
それは、みつきくんとの恋からだったのだと思います。
いい子だって聞かされ続けていたから…。それが、どうでもいい子って意味にずっと聞こえていたから…。
その気持ちは、大人になっても拭えなかった。
「紫月ちゃんって、本当にいい子」
「紫月ちゃんって、本当にいい人」
そう言われる度に、顔で笑いながらも、心は泣いていました。
私は、彼女と仲良くなりたいけど、彼女にとって私はどうでもいい人間なんだ。 結局、それは当たっていて、そうやって言われた人とはそこまで仲良くもなれなくて…。
いい人やいい子って呼ばれるほとんどの人達が、誰よりも神経を磨り減らし、心を殺して生きてるのを私は、わかる。
あー、やっぱり同じだねって毎回思うわけです。結局は、自分自身もそこを抜け出せなかったり。嫌われたくないって思っちゃったり、こんな言い方したら不味いって思う気持ちが出ちゃって、結局は、嫌なやつにはなれなかった。
人なんか、私が思ってるより私の事何か考えちゃいないのに…。でも、私は考えちゃうんですよね。だから、いい子やいい人の枠組みを抜け出せないのかもね。
でも、あの頃と違って私は、大人になり自分らしくいれる人としかいない事を選択するようになりました。
その人には、いい人なんて言われないです。案外、私は、酷いやつなのかも知れないです。文句だって愚痴だって言う!昔は、頭ごなしに否定されて、お前が悪いと言われてきたけど…。今は、違う!文句や愚痴を笑い話にしてくれたりするし、私も笑い話に変換する。そしたら、結局どうでもよくなってきちゃったりしたり…。熱い話も聞いてくれるし、愚痴や文句も聞いてくれる。そんな人が傍にいるだけで楽しいって時々忘れちゃうんですけど…。
あの時の私もいい子をやめれたらよかったのかな!いい子なんか振り払って、みつきくんに抱きついたりとか、距離なんか離さないで、会いに行ったりとかしちゃえば未来は違ってたのかな?
私は、あの日みつきくんにいい子だって言われてるのを聞く度に、胸が苦しくて、悲しくて、辛かったから…。もう二度とそんな思いはしたくなかった。
幸せになれないって思っていたけど、自分らしさを少しだけでも出せばなる事が出来る事にも気づけた。結局、あの恋は大人になる為の通過地点みたいな恋の一つだったのかもね!みつきくんとの恋のお陰で、私はいい子をやめれた。自分に自信がなくて、愛されないと思って、気持ちを言う事を躊躇ってばかりだった私は…。ちゃんと好きを伝えられるようになったから…。
みつきくんは、どうしていい子って私の事を言い続けていたのかな?
私は、結局その答えだけは聞けなかったです。でも、別の答えはいただけました。それは、別のお話で…。
みつきくんとの恋の結末を詳しく書けたらと思います。
でも、今でも思うんです。叶わなかった恋って何で、今思い出しても悲しい気持ちになるのかなって…。
そう言うのって、やっぱりずっと残っていくものなんだよね。
大人になったら、こうすればうまくいったんじゃないのかな?って思ったりしちゃうからかな?
無駄な知識や知恵がたくさんついちゃったのかな?
これは、いい子をやめたかった私のお話です。
誰かに優しくするのは悪い事じゃない。でも、自分が磨り減るぐらいに優しくする必要はないのかも知れないです。
人って自分しか見てないよ!よく言われたけど意味がわからなかった。大人になったから、やっとわかる。
人って自分しか見てない!自分の生きてくだけで精一杯で、自分勝手だって!でも、それでいいんだよ!って思う。自分を押さえつけて一緒にいたって、自分だけが消耗するだけだから…。
あの頃と違って、私だってそんな人間になった!
でも、まだ、私の中に残ってる感情があって…。
ほんの一匙でも誰かに優しくしたい気持ちだけが残ってる。
やっぱり、優しさって大事だから…
あの頃と違って、私は、いい子やいい人には、もうなれないけど…。
それでいいと思ってます。
それでいい!自分らしく生きて離れていく人がいるなら、無理して追いかける必要なんてない。
だって、その人は私を成長させてくれる通過点だと思うから…。
あの日のみつきくんのような存在だと私は思うから…。




