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嘘つき

小学一年生ー

当時、住んでいた家は何件か連なって立っている二階建ての家でした。

外からも、トイレの場所がわかります。


当時、何故家にいたのか?よく、その辺りは覚えていません。


ただ、父親がトイレに入ると外からも中からも人が、ぐるりと囲み。


みんなが、悪魔払いの儀式のようにブツブツと何かを呟き


『出ていけー、出ていけー』


と叫んで言っている不気味さだけは、いまだに覚えています。


父は、私とある約束をしてくれていました。


私は、父が出て行くなんて少しも思わなかった。


だから、ただその異様な光景を見ていただけです。


暫くして、父親がトイレから出てきます。


二階の部屋にあがるのかと思いきや、玄関近くにあるダイニングに座る私の隣を通りすぎて出ていきました。


私を見ることも、約束を守れなくてごめんという事もなく出ていきました。


『嘘つき』


私は、そう思いました。


父が、出て行ってから、我が家はライフラインさえ止まっていく生活にゆっくり変わっていきます。


父がした約束は、守られませんでした。


もしも、あの日謝ってくれていたらとか…。


父親についていったら、違ったのかとか…。


色々考えますが…。


父親についていったら、ついていったで、再婚相手に気を遣い、新しい家族に気を遣い生きていたのだろうと思います。


それに、何だかんだ母親を捨てる事は出来なかったと思います。


幸せだった頃の優しい母親を覚えているからです。


だから、どちらにしても母親をとっていたでしょう。





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