第0話 わたしはわたしで、あなたはあなたで。
わたしはわたしで、あなたはあなたで。
自分らしさって何ですか?個性って何ですか?
生まれながらの才能かな?そのままの自分かな?
それすらも使い古された言葉
自分が自由に決めるものですか?
他人に決められてはいけませんか?
学校の先生は言いました
「今日は自分らしさについて考えてみましょう」
私たちは言いました
「自分らしさって何ですか?」
そして誰もが口を揃えてこう言います
「それは自分だけが持っているものです」
その考えは間違ってない 誰も間違ってなんかない
なのに本当の意味で理解していない
「自分らしさ」は誰かが定義した言葉
それは大人の都合で良いように使われる言葉
自分らしさというもので人を分類する
愛も友情も欠けらも無い
みんな疲れてんだ
1人1人相手をする余裕なんてないんだ
今はデジタル社会 0と1で決まる世界
数値化される人々と数値化する機械
時代は移り変わる
自分らしさを掴み取れる時代は来るだろうか
結局自分らしさって「考える」ものじゃない
「自分らしさ」の言葉で定義できるものじゃない
それは最後まで自分を信じ抜いて
最後に残った結果でしかない
そんなもんだろ
最初は詩から始まっていますが、次からは小説になります。楽しみにしていてください。