あなたと愛しあえるのなら、重課金したって構わない
『おはよう陽亮!今日も1日頑張ろうな!』
「…おはよう。今日も朝から元気だねぇ…。」
『お前の顔を見たら元気出てきた!ありがとな!』
「…俺もだよ。あぁ、今日からまたイベント始まるのか…。」
彼は今日も時間きっちりにモーニングコールをしてくれる。
仕事で会えば先輩後輩としてお世話になっているのだけれど、仕事抜きでも親友…と言っても過言ではないと思っている。
それほど仲良くさせて貰っているのだが、本音は…。
「…なかなか上手くはいかないもんだな。」
俺は彼…晴さんの事が好きだ。
ただでさえ同性っていう壁がそびえ立っているのに、職業柄そういうことを大っぴらには出来ない。
だからこうして、コソコソと交流する。
「新しい衣装…季節も変わったし、買ってあげたいよなぁ。あ、次はドラマかぁ…よし、頑張ろう。」
声優という仕事は大変だけど、彼も頑張ってると思えば苦にならないから不思議だ。
今日も俺は、彼に貢ぐ為に仕事をする。
「おはようございます!」
「お!おはよう、陽亮くん!」
「…あ、おはようございます、晴さん!」
少し高めのよく通るその声に心臓が跳ねる。俺の大好きな声だ。
「ん?陽亮くん、目の下の隈すごいよ。眠れてないの?」
「あ、いやぁ…ゲームやってて!ほら、晴さんも出てる、…」
「あー、もしかしてアレ?陽亮くんもやってくれてんの?」
「そうなんですよ!前のシリーズから作画が好きで~!!」
「へー!俺もやってるよ!あそこのステージから先に進めなくてさ、」
実物の晴さんと会ってお喋りするのはすごく癒される。
でもやっぱりスマホでやり取りしてる時の方が言葉が甘いんだよな。
「そういや、この服ありがとな!つかこれって何か…」
「わ!早速着てくれてるんですね!やっぱり似合うなぁ。」
絶対似合うと思ったんだ。やっぱり俺の目に狂いはなかった。
家に戻るとすぐにスマホを開く。
『おかえり!やっぱり家が一番落ち着くな!』
「ただいま!そうだね。ずっとずっと、一緒にいたいね…。」
もっと晴さんと親密になりたい。もっと…誰よりも…
どうすればいい?もっと課金すればいい?
『チャリン』[有料アイテムを購入しました]
もっと、もっと、もっと、
『チャリン』[有料アイテムを購入しました]
『陽亮、ありがとな!新しい衣装似合うかな?』
「…すごく似合うよ、晴さん。」




