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私の悩みの抜け出し方

作者: Kevin

 家庭環境について、悩むこと自体が苦しみだった。

学校でのいじめについても、自分の非行についても、そうだった。

何かを飛び越えてくれる、観念的な”答え”を求めていた。


 宗教にはまらなくても、救いがあるとどこか自分に言い聞かせた。

いわゆる”大人の対応”を仕方ないと受け入れ、世の中は厳しいと人に説きたがった。

同じ袋小路にはまった人の作ってくれた”慰め”で”我慢”した。

出来もしない”復讐”の快楽を想像して自分を慰めた。


 本心は欲求不満だった。

欲求不満でも善人でいたいと思ったから、建前と本音が乖離していた。


 今までの”我慢”は”大きな救済”で差し引きゼロになるのだと思っていた。

期待は高まっていて、”執着”した。

復讐せず、復讐より気持ちよくなる究極の方法があるはずだと、強迫的になっていた。


 結局のところ、そんなものはなかったのだが、なくても大丈夫だった。

苦痛と快楽の軸でしか生きてこられなかった自分は、”ずれて”しまっていたのだと思う。


 感情豊かな人と触れ合える今は最高に楽しい。

嬉しい・楽しい・癒される・落ち着く・疲れた、自分の感情のレパートリーがどんどん増えていく。

褒められたかったんだな、甘えたかったんだな、と欲求も具体的に感じられる。


 今も”ずれる”ことはあるけれど、”きっと大丈夫”が増えていくそんな毎日が幸せだ。

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