第15話:山登る人間 見守るタヌキ
今回、ちょっと読み辛くなったかも……
「――それでは、これより平成二十七年度全国高等学校総合体育大会予選、登山の部を開催いたします」
開会宣言と共に湧き上がるような拍手の渦……は無く、静かにその言葉を噛みしめる生徒たちの姿がそこにはあった。
関係者以外の人間はいない。応援する保護者も、各学校からの応援団も。だが、それこそが、インターハイを目指す登山部の大会なのだ。
「まーた、人間どもが集まってるわ。それに釣られる変なタヌキも」
ジト目で睨み上げる伊吹の視線は結構痛い。のだが、もうだいぶ慣れた。俺が人間に強い興味を示しその様子を窺うのはいつものことだ。開き直ってやる。
「なこというなよ。俺は好きでやってるんだ」
「でもにぃちゃん。今日は随分気合い入れてなかった。太陽が真上にある時間に張り切ってここまで来てるんだもん。ここの人間たちはどんなことをするの?」
「登山の大会だよ。日本全国でスポーツ関連の大会があってさ、ここは登山競技の予選なんだ」
俺は開会式の様子を一瞬たりとも目から離さず、金太の質問に答える。
「確か興六も言ってたわね。この時期になると高校生っていう年代の人間は盛り上がるって。野球だかサッカーだか、スポーツの一番を決めようって話って」
「なんだ、伊吹は良く知ってるじゃないか」
「……まぁね」
伊吹は人間を酷く毛嫌いしている反面、元人間の俺から見ても人間の暮らしに精通している面がある。ただ、街中に出向いたのはこの間が初めてだったそうだが。
「そういうあんたこそ、人間のスポーツの大会なんてよく知ってるわね。しかもあたしたちの住処に乗り込んでまでやる登山競技って、マイナーもいいとこじゃないの?」
「前に住んでたとこでも同じことがあってな。最後まで陰から見てたんだ」
「へぇ……」
嘗て、俺もあの場に立っていた選手だったとは言えない。その辺りは「前に住んでた山で……」と言い訳するのが常套になってきた。
「にぃちゃん。それってどんなことするの? 僕たちにもできるかなぁ?」
「うーん……じゃ、とりあえず前見た時の話をするよ。……ちょっと面白そうな人間がいてさ、そいつを中心に話すぞ」
俺は来がけに拾ってきたキノコを齧り、二人に説明を始めるのだった。
***
「…………やべぇ、さっぱり分からん」
その日。平成二十六年度全国高等学校総合体育大会予選、登山の部。
開会式が終わって直ぐ、俺はある建物の中で頭を抱えていた。目の前にあるのは……一枚の紙。そこには『登山大会・救急医療テスト』と、明記されている。
登山の大会は、普通のスポーツ大会と大きく違う。その一つとされるのが、このペーパーテストだ。項目は四つあり一つ目は今俺が頭を抱えている医療知識のテスト。二つ目は気象知識のテスト。三つ目は山域の自然観察テスト。そして、四つ目は天気図作成のテストだ。
医療知識で試されるのは基本的な山での応急処置や対策が主。現に、今解いてるテストで頭を悩ませているところは、高山病が発生し始める高度について。
――2,000m? いや、2,400だったか? それとも……いっけねぇ、ド忘れしてる。
大会前、必死に読み込んだ医療テキストの中身を思い出す。止血法の圧迫法と緊縛法、それから骨折時の処理、開放骨折と非開放骨折での対処の違いなど、さまざまに詰め込んだからか頭の中でごちゃ混ぜになっている。
――ええい、賭けだ! 2,400!
最後まで悩んだその問題にケリをつけるべく、俺はシャープペンで2,400の文字を丸で囲み提出する。だが、これで終わりではない。次は気象知識だ。
この大会での俺たち【大神高等学校山岳部】は人数不足により正式な参加ではない。オープン参加という形をとっている。
本来、登山競技は四人で一パーティなのだが、俺たちは先輩の村江永司先輩と穂田に俺の計三人しかいない。鹿目を入れてやっと四人だが性別が違うので同じパーティは組めない。
パーティは三人だがテストは四項目。つまり誰か一人が二科目担当せねばならないのだ。時間のかかる天気図は不可。自然観察は他二つに比べて難易度が高い。という訳で、俺が救急と気象の二つを受け持つことになったのだ。
といっても、気象の方は中学校・高校の理科の授業で基礎を学んでいる。救急よりは、まだとっつきやすかった。
気象テストの会場に向かうと、俺は胸ポケットからシャープペンを取り出しペーパーテストに向かう。
ちなみに他二つについてだが、自然観察は大会の会場である山域の特徴についてが主だ。山の標高とか植生とか生物の分布とか……他には登山用語の回答もある。
登山用語とは、簡単に言えば英単語みたいなものだ。
・ガス=霧。
・コル=登山道上にある標高の高いとこと高い所の合間――谷間になっている部分。
・トラバース=山頂に向かって直登するのではなく横切るように移動すること。
などなどだ。結構説明し辛いな。
そして天気図だが、これは事前に録音されたNHK第二放送の気象通報を聞きながら天気図用紙に書き込んでいく。天気図用紙に各地の天気、風向風力、気圧に気温を記入する。
例えば「石垣島、南東の風、風力4、1004hpa 33℃」とあれば、天気図上の石垣島の所に直接、その情報を全て書き込んでいくのだ
それを全54の地域に書き込み、その後は海上の船舶から寄せられた各地の気象状況、そして台風情報や高気圧低気圧の情報を記録したら等圧線を書き始める。かなり専門性の高い作業であり、一般的な高校生ならまず出来るはずがないだろう。
ちなみにこの時は村江先輩が天気図担当、穂田が自然観察担当だった。
それが終わったら次はテント設営の審査。十分以内に指定された範囲――五メートル×五メートル――にテントを建てるのだ。テントの構造を把握し、建て方をパターン化。そしてパーティメンバーとの連携が取れなければ十分以内は結構難しい。
その後は食事の審査。
食事の審査ってなんだよ!! というのは俺も思った事。内容は、献立が相応しいか否か。そのための処理を開始前にできているか。などなど。正直いらないんじゃないかって思った人は正しい。俺も同感だ。
夕食まで終わればそれで一日目の審査は終了。あとは各パーティのリーダーに明日の予定の伝達などがあるが、就寝時間まではフリーとなる。
ここまでのことで「これって競技――技を競う――ものなのか?」と思うだろう。ぶっちゃけ、俺もそう思った。だけど、これにも意味はあるんだ。
この登山競技で競われているのは“安全性”だ。いかに安全に、いかに危険がなく登山行程を終わらせることが出来るか、それにすべてがかかっている。
ここまでの項目も安全性に関連することだ。
ペーパーテストの医療知識は緊急時に必須。気象知識は変わりやすい山の天気を把握するために。天気図作成の技術は急な天気の変化に際し、ラジオを聞きながら天気図を書いて今後の登山行動の指針を建てる重要な情報になる。天気がさらに崩れそうだからどこかに留まる、或いは少し待てば天気が多少回復しそうだからその隙に下山する、といった具合に。
自然観察は、山域に生息する危険な動物や植物を把握しておくため。また、山域の特徴を掴むのは登山の下準備として当然。
テントを十分以内に建てることもそうだ。山域の状況が大きく変化する前に、迅速にテントを建て安全な場所を確保する。範囲指定だって、常にテントを建てるのに十分な面積を確保できるわけではないから当然の事。
最後に食事だが、これはまぁ食生活の管理ってところだ。
だから登山競技に応援なんていらない。そんな派手なことは必要ない。ただ粛々と、目指す目的――“登頂、そして下山”に向けてパーティで努力するのが全てだ。
だから、他のパーティと競う必要もない。広く見れば、大会に参加した者たち全員で一つのパーティなのだ。登頂を目指す、同じ目的を持つパーティなのだ。
***
「そっか、北高の二年は穂田と鹿目だけか。大変じゃないのか?」
「そりゃ大変だって。でもさ、後輩入ったらなんかやらなきゃって気になってよ」
「すごいな。こっちはまだ先輩に教えてもらってばかりなのに。部員も一気に増えてそれを二年の始めからまとめるなんて……」
「面白いぞ~、かわいい子もいっぱい入ったし」
「……なぁ穂田、大会終わったら紹介してくれよ」
「モチのロン」
就寝時間まであと一時間。明日の準備も終わった各パーティは思い思いの時間を過ごしていた。明日の行程を確認するパーティもあれば、穂田の様に別パーティの人と談笑する者も。
そして、一度食料を探しに離れていた俺達が戻ってきたのも、ちょうどそんな頃だった。
「なーんか、興六から聞いた話とはえらい違いね。スポーツってなんか、「絶対勝つ!」っていう熱気に満ち溢れているとか言ってたけど」
「登山の大会はかなりイレギュラーだからな。人間の中でも、登山を趣味にする奴って変わり者が多いみたいだし」
「人間の変わり者ねぇ……あんたは、タヌキの中ではかなりの変わり者だけど」
「……俺はカンケーねーだろ」
各選手同士の交流は全ての競技であることだろう。ただ、そのどの競技でも、交流相手は競い合う敵だ。登山の様に、一緒に同じ目的をめざし協力するというのはあまりない、と俺は思う。
「にぃちゃん。これって登山なんだよね? 今日は登らないんだ」
「ああ、実際に登るのは二日目みたいだからな」
「ふーん。そっちはどんな感じだったの?」
「ああ、登山中は……」
***
黙々と、ただひたすらに足を動かす。時々周囲の様子を見回し、何もなければまた足を進めた。
大会二日目はいよいよ登山活動だ。テントも畳んでしまい込み、大体二十キロくらいの重量になったザックを背負い、湿気った六月頭の山に挑む。
登山とは挑戦だ。山という自然の塊と、自分自身への挑戦。登山道として整備されている道には木道やら木や石の階段やらがあったりするが、基本的にはけもの道を進む。目深に帽子をかぶり、重いザックを背負い直し、ひたすら前に進む。
と、道の脇の木に「A」と書かれた札がかかっている。村江先輩が辺りの様子を素早く確認し、俺と穂田もそれに倣った。
この札は【読図】という審査のポイントを示すものだ。
読図とは、現在地確認のこと。すなわち、この「A」という札がかかっているポイントは地図上でどこになるかを探し出すのだ。そのための情報は、ここまでの登山ルートであったりポイントから見える景色であったり、その場の地形であったり……。
ポイントに至る道とポイントの特徴、そして使えるならコンパスを使っての情報も取り入れ、全てをフル活用して地図上での現在地を読み解く。ただ、参加人数の関係からかその場所に留まって確かめることはできない。それだけは、かなり痛い部分だった。実際にパーティ内で吟味し、地図上に断定して書き込めるのは大体一時間に一本ある、十分間の休憩時間だけだ。
さらに、道の脇には審査員が隠れている。登山行動中の審査を行うためだ。
行動中の審査は体力と歩行技術の二つがある。体力はそのまま、隊について歩けているかどうか。前を歩く人との距離が離れすぎていたら、それだけで減点だ。また、靴紐の乱れなんかも減点対象。そのまま危険につながりかねないからな。
歩行技術の審査は、主に下山時が対象になる。登山は登りよりも下りが危険だ。登りでの疲れが脚に響いていることもあるが、下りでは足を踏み外しやすいのもある。靴裏でしっかり地面を捉え、なおかつ下る勢いで早くなり過ぎないよう慎重に降りていく。その時に試されるのが歩行技術。膝を柔らかく使って、出来る限り足への負担を減らしながら降りていくことが重要だ。
さて、ここまで審査審査と話したが、実際に登山をしている時はもっと明るく・楽しく行いたいものである。
登山の大会は交流会の面が強い。登山行動中は黙々と歩き続けるのだが、僅かな休憩時間となれば話は別。前後のパーティと話をしたり、隊を率いている他校の顧問の先生からお話を聞くことが出来る。どうでもいい雑談から、登山行動に大切なことまで、本当にたくさんだ。
例を挙げるなら……山に持って行くお菓子について。これだけは絶対に外せないもの!! とか。
また、登山の話となれば……目の前を雪崩が横切ってずり落ちていく経験談とか。今まで行った山の中で最も印象深かったところ、とか。
そうやって雑談を交えながら、きつい急斜面の登りや登り切った絶景を堪能する。そしてみんなでやり切った達成感を味わうのが登山だ。
登山が終わり、幕営地――テントを張る場所の事――に帰ったらその日もテントを建てる。審査は二日目の登山行動終了時にすべて終わりなのだが、結果発表は最終日――大会三日目の朝だ。そのために、この日は幕営地でゆっくりと疲れを癒す。登山中の審査についての反省をしたり、夕飯を食べながら談笑したり……まぁ自由だな。
そうして時間が過ぎ去り、三日目の結果発表を迎えるんだ。
***
「あんた……すっごく詳しいじゃないの」
「まぁな。結構おもしろそうだったもんでね」
頭を軽く下げ、表情を笠で隠しながら俺は答えた。
あのころのことが脳裏によみがえり、目頭が少し熱くなってきたからな。変なタヌキってレッテルを強くされたら堪らない。
視線を眼下に戻し、すでに寝静まっただろう幕営地を見下ろす。誰もかれもが登山疲れで寝静まった幕営地。あの時と同じ、静かな夜が辺りを覆っている。
真っ暗闇じゃない。夜空には、ビーダマをぶちまけたような星空が広がっている。星々の一つ一つが輝き、それを邪魔する無粋な光が何もない山の夜空は、本当にきれいだ。
眼下の人間たちは、疲れからそんなものを見る余裕はない。そもそも、消灯時間を過ぎているから、外に出るのはマナー違反。なんだけど、守らない奴もたまにはいる。
それに、ちょっと用事が出来て出てくる人はいるんだ。トイレとかさ。そんな時に、ふと夜空を見上げると、あの満面の星空が広がっているんだ。それは、なんと幻想的なことか。
今、ここに居るのは、俺と伊吹の二匹だけだった。金次は、いつの間にかどこかに行ってしまったようだ。
俺と伊吹は、物音を立てず静かに夜空を堪能する。
互いに言葉はなかった。ただ、二匹で静かに見つめる星空が心地いいだけ。このままいつまでだって眺めてられる。ただ、流石にそれは気まずいかな?
「ねぇ、その……あんたが見たって人間。大会の結果はどうだったの?」
「ん? ああ、話して、なかったな」
俺はもう一度視線を眼下に落とし、笠の下からテントを眺める。そして、ゆっくりと、静かにその結果を語るのだ。
***
朝はあわただしい。
もう審査はないのだが、朝食は起きたらすぐ作って早めに済ませる。それが山行動の常識みたいなものだ。
ちなみにメニューはインスタントラーメン。審査がないのだから、栄養とかを気にする必要はない。まぁ、朝は手早く済ませられる物が一番なので、ラーメン以外でもレトルト牛丼とレトルト米のせっととかもある。他にはα米なんかがな。
朝食が出来るまでは、テントから荷物を引っ張り出して閉会式まで軽く天日干しする。六月と言えど山は冷える。それに梅雨の時期だからか、確実と言っていいほど濡れてしまうのだ。だから、朝の天気がいい時は天日干しして少しでも乾かしておく。
それが終わり、荷物も纏め終わったのなら、後は閉会式の結果発表を待つのみ。
「三人パーティだからインターハイ出場はないけど……最後なんだし、いい線いけたらなぁ」
先輩がそんな風にぼやきつつ、俺と穂田、それに鹿目の三人に話しかけてきた。先輩は今年で最後。先輩が二年生の時は、メンバーがそろっておりインターハイにも出場できたらしいのだが、今年はどんなに頑張ってもインターハイ出場は不可能だ。
「インターハイさ。どんなもんか想像もつかないと思うけど、何が何でも一度は行けよ。それだけの価値があるんだ。あの舞台は」
言葉少なく、村江先輩は俺たちに告げた。
「こんな地方大会とは比べ物にならない。ここだと緩い感じのするだろうけどさ、本番のインターハイは、やっぱり【全国大会】なんだなって感じさせてくれるよ」
そして、いよいよ結果発表。閉会式の時間だ。
「…………えー、それでは。本年度の優秀パーティとインターハイ出場校の発表に入りたいと思います。まず、本年度の優秀パーティは――」
***
「――本年度の男子インターハイ出場校は米子東高校です!」
パチパチパチパチパチ!!
拍手喝采。それを受ける米子東高校のメンバーは驚き半分、だけど「やった!」という達成感のある表情を見せる。
米子東高校はこれで二年連続出場。去年の出場校というプレッシャーもあり、相応に努力を重ねてきたのだろう。それが、互いに敵対意識を持つ事はない競技だろうと、やはりこれも全国大会という大舞台への一歩という事実は変わらない。米子東高校のメンバーは、新たな到達目標に身を引き締め、全国の舞台へと向かう。
「よし! それじゃあ、片づけして帰るかぁ。あ、仲のいい奴が居たら今のうちにメアド交換でもしとけよー、東部の奴とかとは早々会えなくなるぞー」
大会終了と共に、どこかで感じていた緊張が抜けたのだろう。そして、まだ残っていたそれは穂田の気の抜けるような言葉で吹き飛ばされる。後輩たちはすがすがしい顔つきで、それぞれのやり残したことを片付けに行く。
「さて、終わったみたいだし、俺たちも帰るか」
すっかり野宿しっぱなしだったから体のあちこちが鈍く痛む。それは伊吹も同じだろう。緩慢な動作で、伊吹は体を持ち上げた。が、少し顔つきが神妙だった。
「……残念、だったわね」
「は?」
俺が頭に疑問符を浮かべると、そっぽを向きながら答える。
「さっきのよ。あんたが気にかけてたチーム。優勝できなかったんでしょ」
「あーそれな」
別に俺はそこまで気にしていない。なにせ一年生ばかりのパーティだ。初心者でも基本をしっかり押さえれば上を狙える登山の大会でも、一発で勝ち抜けるほど甘くはないと分かってる。
今回の行動は、俺も全部見ていた。実際に俺が大会に参加できたのは一回きりだが、おそらく来年度は優勝を狙える。そう思えた。だから、気にする必要はない。……けど、新入部員の何人かは、だいぶ山岳部の活動に嫌気がさしているようにも見えたんだ。嫌な予感がする。それに……いや、タヌキの俺が気にしても仕方ない。
「終わったことを気にしても仕方ないし、あいつらはまた、来年に向けて努力するだろ。それよりメシ。魚食べに行こうや」
俺は頭上の笠の具合を前足で整え、伊吹の方を見ずに足早に去っていく。
「ホントに、どうでもいいの? ……とても、そんな風に見えないわよ……あんた、やっぱり……」
伊吹のその言葉は、悠治には届かない。
登山の大会を説明するのって、けっこう難しいなぁ




