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世界の始まり  作者: 川口 充
1/1

噂の占い師

沙紀と久美の通う女子高は海の近くにある。


「よく当たる占い師のお店があるらしいよ」沙紀が言う。


「まじ~じゃ~帰りに寄る?」久美が答える。


昼休み、お弁当を食べながらお喋りをしている。


二人は仲のいい普通の女子高生だ。


「そんあ噂聞いたことなかったけどな~」久美は首を傾げる。


帰宅時間になる。


占い師の店は郊外の古いアパートにあった。


「あやしくない・・・」久美はオドオド言った。


「本当に・・ま~暇潰しだと思って」


店の入り口に<占いの館>と札が下がっていた。


「ごめんくださ~い・・・」小さい声で怖々久美は言った。


「なんでチャイムもついてないのよ」


「知らないわよ」沙紀も声を何故か潜め言う。


開けたドアの中は薄暗い。


「ごめんくだ・・・・ひやぁぁぁ~~」久美が絶叫する。


二人同時に引っ繰り返った。


暗闇から老婆の顔が浮かび上がる。


「なんじゃ~」老婆のしわがれ声が響く。


「は・・はい・・占ってもらおうと思って」腰を抜かしたのか、久美が引っ繰り返ったまま答えた。


しばらくの沈黙の後老婆が言う。


「そこでちょっと待っとれ」


「まじ~怖いんですけど~」沙紀も立つことも出来ず言う。


すでに二人は後悔していた。


しかし本当の後悔はこれからだ。











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