2度目のLINE
避けられてるのかな…。
私は何か悪いことしたかな…?
涼香は色々考えたが理由も分からず悩んでいた。
そして、その時の涼香の頭の中で彼氏の存在は消えかけていた。
数日後、幼児福祉科では新入生歓迎コンパが計画されていた。
涼香はそれをすごく楽しみにしていた。
しかし、香澄がバイトで行けなくなり、
涼香は新歓に行くことを悩み始めたのだった。
クラスのみんなの出席状況を確認すると、
琉星は不参加になっていた。
そこで涼香はふと考えた。
「もし私が琉星を誘ったら、琉星は行ってくれるのだろうか…。」と。
琉星との2度目のLINE。返事は「じゃあ行くよ。」だった。
さらにLINEを続けていると、琉星から「今度学年コンパがある。今回一緒に行ってやるからその代わりに学年コンパも来いよ。」
と言われた。
自分の誘いで一緒に行ってくれること、
琉星から思いがけない誘いがあったこと、
避けられてるのではなかったこと、
涼香はとても嬉しくなった。
そのLINEの後日、涼香は嬉しさのあまり香澄に全てを話した。
すると、香澄から思いもよらない返事がきた。
「それってさ、もしかしたら琉星は涼香のこと好きなんじゃないの?
この間琉星が去って行った時って涼香の彼氏の話をしてたじゃない。
彼氏持ちの子を好きになって、目の前でその子が彼氏の話したら普通その場にいるの嫌になって逃げたくなるじゃん!」
思えばあの時は彼氏と遊園地に行った、という話をしていた。涼香は色々考えた。
その場を立ち去った時のこと、
自分が誘った新歓に行ってくれること、
琉星からコンパの誘いがあったこと。
本当に好きなのだろうか…。
それだったらすごく嬉しい…。
彼氏のことはもう頭になく、涼香は琉星のことを好きになっていた。