サンタさんがくれた携帯電話
これは一昨年、一姫が4年生だった頃の話。
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『ママ、○○ちゃんね。携帯電話持ってるの。私も欲しいな』
――○○ちゃん、携帯電話持ってるの?小学生には携帯電話は必要ないんじゃない?
『サンタさんがプレゼントしてくれたんだって。私もサンタさんがくれないかな~?』
――どうだろうね。サンタさんが一姫に携帯電話が必要だと思えばプレゼントしてくれるだろうし、必要じゃないと思えばプレゼントしてくれないんじゃない~。
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それから暫くして。
『ママ、あのね。○○ちゃんが大変なの』
――どうしたの?
『なんかね、○○ちゃん、△△ちゃんとメールしているんだけど、△△ちゃんから恐いメールが送られてきたんだって』
――どんなメール?
『詳しい事は聞いてもよくわからなかったんだけど恐いメールなんだって。そのメールを三人に送らないと夜中の2時に恐いおじさんがきて、○○ちゃんが浚われちゃうっていうんだって』
――それチェーンメールっていうんだよ。ママの子どもの頃は不幸の手紙って言ってね。3人に送らないと、自分が不幸になるぞって書かれてて、自分が3人に送るとその3人も3人ずつに送らなくちゃいけなくて、どんどん増えていっちゃうっていうイタズラなんだよ。
『イタズラなの?!』
――イタズラなんだけど、すごい悪質なものも出回っているから大人でも騙されちゃうんだよ。一姫が幼稚園の時にも出回ったよ。“子供が病気にかかって珍しい血液型でその血液型の人を探しています”って実在する病院の名前と電話番号が載ってるの。それを保護者会の委員さんが委員さん同士の連絡簿使って流しちゃって大騒ぎになったんだよ。ママにもメールがきたんだけど、ママも携帯を持ったばかりで長いメールが打てなかったから、誰にもメールを回さなかったけど、メールを読んだ時は一姫や二姫と同じくぐらいの子が病気で困っているんだ。可哀相。お気の毒に。。って、思ってて。それがチェーンメールだなんて全然疑わなかったよ。。
『それでどうなったの?』
――丁度、その日は保護者会の親睦会がある時ですぐに保護者会の人達に会ったから、その時に“このメール見た?”“可哀相だね”って話していたら、その中の1人が病院に電話して確認してくれたの。そしたら“そういったメールが流れていて、当病院も困っているのですが、メールの子どもは入院してないです。それはチェーンメールです”だって言うんだよ。すごいびっくりしたよ。
『えっ、そうなの?』
――うん、それがチェーンメールってやつなんだよ。
『・・・そのメールを送られてきたって事はメールを送った人がいるんだよね?送った人も誰かに送られて来たんだよね?それって、そのメールを一番先に送ったメールを書いた人いるって事なんだよね?その人はなんでそんなメールを送ったの?』
――よくわからない。ママが思うには、皆がそれで慌てふためいているのを見て、面白がっているんじゃないかな?
『えっ?そうなの?』
――ほら、あそこの市営住宅。この前、消防署や救急車がいっぱい来たでしょ。あれも誰かのイタズラだってでしょ。時々そういう事があるでしょ。そういう事をやる人と同じ気持ちじゃないかな~と、ママは思う。
『ふうん・・・』
――それで、○○ちゃんはどうしたの?
『○○ちゃんね、怖くて夜寝れなくて、次の日になってお母さんに言ったら、携帯取り上げられちゃったの!“そんなメールを信じて、バカじゃないの!”って!』
――えっ?それ、携帯の与え方も取り上げ方も間違っているよ~?!携帯与える時に携帯の使い方とかマナーとか危険性とか、そういう事をもっと話し合っておかなくちゃいけないんじゃないかなとママは思う。
『ママ、違うよ。携帯をくれたのは、サンタさんなんだよ!○○ちゃんのママは取り上げただけ!』
――そ、そうだったね。でも、例えサンタさんに貰っても、携帯の使い方は親子で話し合っておくべきだったと、ママは思う。。
最近はスマホを持って、ラインなどをやっているお子様が増えたので、もっと問題がややこしなっていると感じる今日この頃。




