男の子が苦手な二姫
二姫は男の人が苦手です。小さい頃から、男の人が苦手でお父さんとおじいちゃん以外の男の人は全員ダメでした。外ですれ違うぐらいは平気なのですが、エアコンの取替などで知らない男の人が家の中にこようものなら、私の影に隠れてくっついて離れませんでした。小さな子どもでもだめで、幼稚園の頃から男の子は同じ部屋にいてどんなに騒いでもいてもまるでそこにいないかのように~例えば、男の子の投げたゴムボールが飛んできて二姫の頭に当たって弧をを描いて跳ね返って首がクキっとなっていても、何事もなかったかのように遊んでいた女の子のお友達に“はい、どうぞ~♪”とおままごと続けている~女の子とだけ遊んでしました。二姫にとっって男の子というのは自分の世界とは同調しておらず、何やら違う世界に生きている生き物だぐらいの認識をしているようでありました。
そんな二姫にある時、クラス一の乱暴者の男の子がちょっかい出してきた。
学校から帰ろうとしていると、男の子が大きな声を出してバンバンと二姫を
叩きました。二姫には嵐や台風に遭遇してしまったような状態でどうしていいのかわからない。しかしあまりのしつこさに、普段大人しくて温厚な二姫でありますが、とても我慢が出来なくなった。
二姫は『止めてよ!』と、男の子の手を払いのけた。すると、運悪く二姫のパーカーのチャックが男の子の顔にクリティカルヒット!
そしてクラス一番の乱暴は泣き出した?!
『ごめんね』と言っても、本当に痛かったようで全然聞かずに泣き通し。
そのうち二姫は恐くなった。もし奴が泣き止んで、怒って二姫に仕返ししたらどうしょう。太刀打ちできない!っと。。
そして、二姫は『本当にごめんね!悪気はなかったんだよ!本当にごめんね』と、捨て台詞を残して脱兎のごとく走り去った。
――えっ?二姫、男の子を泣かして走って帰ってきたの?!
『だって泣き止んでもっと叩いてきたら恐いんだもん。ワザとじゃないもん。それに、しつこくしてきたのは○○だもん』
その翌日から状況は一変した。
翌日、二姫を見かけた○○は・・・二姫に向かって、直立不動で敬礼!
それから二年経ちました。
○○君は相変わらず乱暴者と噂が絶えませんが、二姫には友好的である。
先日も朝から二姫に寄ってきて曰く。
『おい、二姫!こいつ、俺の弟!朝からムカつくんだよ!一発殴ってやって!』
『なんで私がそんな事しなくちゃいけないのよ~!!』
と、逃げる二姫有り。。
ps:男の子というのは、自分より強いと認めた者には逆らわないようであります。




