表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リアル☆プレティーン  作者: 中村もへじ
リアル☆小学生
16/114

一姫の就学旅行2

無事、15枚もの作文を書き上げた一姫曰く。


『修学旅行で一番面白かった事が書けないのだ残念だよ』


――へぇ、何か一番楽しかったの?


『夜、寝る時に夜12時ぐらいまで起きてておしゃべりしてたの~』


――作文に書いてあるじゃない。


『うん、本当は他にももっといろんな事していたんだよ~隣の部屋に遊びに行ったりとか♪でね~○○ちゃんと他のクラスに遊びに行けるかな~って事になってね。1組が2階、2組が3階、3組が4階を使っていて、先生が2階でミーティングしていたから、4階の3組の所になら行けるんじゃないかって思ったの。でも、見つかった時に、私一人なら“喉が痛くて水を飲み来ました”って言い訳できるかなと思って、先に私1人だけで行ってみたの。それで大丈夫だったら挑戦してみようって事になったの』


――え~、見つからなかった?


『見つかったの。でも、咳払いして、喉が痛いって言ったら通用したよ♪』


――よく通用したね。


『見つかったのが、さくら学級(障害者クラス)の先生だったからね♪』


――そうなんだ~一姫すごいね~。


『すごいでしょ~♪だからね、1回戻って、○○ちゃんと一緒に部屋を出ようと思ったら、先生が見回りに来ちゃったの。だから15分経ったら起きて3組の部屋に遊びに行こうねって言ってたんだけど、○○ちゃん寝ちゃったの』


――そっか、じゃその後は3組の部屋に遊びにいけなかったんだ。


『ううん、だから1人で遊び行ったの♪そしたら、3組の子、私が混じっている話しているのに30分ぐらい気がつかなくて、ずっと話していたのに“あれ?一姫ちゃんだ?”“いつ来たの?”とか言うんだよ。おかしいよね♪』


――うん、おかしいね♪それから、どうしたの?


『うん、それで自分の部屋に1回戻ったんだけど、その後3組の子が“一姫、寝ちゃった?”って遊びにきたんだけど、でも私の部屋って××ちゃんがいるから、すぐに“先生!”って大騒ぎしちゃうでしょ~あの子本当に空気読めないんだよ~だから、私がまた3組の部屋に遊びにいて12時頃までしゃべっていたの♪すごい楽しかった♪』


――いいな♪すっごい楽しそう♪実はね~ママもね、修学旅行の時に部屋抜け出して他の部屋に遊びに行ったよ♪


『え~、ママもやったの~♪』


――やるに決まっているじゃない♪でもね、4人でふらふら行ったから2人見つかっちゃって、ママ、廊下に正座させられちゃったよ。


『ママ、見つかっちゃった方なの?』


――うん、ママ見つかっちゃった方。。


『ママ、そういう時は4人なんて大人数で動いちゃダメなんだよ。1人か2人で動かなくっちゃ。2人だったら、“喉が痛くて水を飲み来ました。でも1人で心細いからついてきてもらった”いい訳出来るのに』


――そうだったのか♪そんな事全然考えなかった♪一姫って頭良いね♪♪♪


『ママ、修学旅行で後何した?』


――えっとね・・・(以下省略)






ps:嗚呼、25年ぐらい遡って中学生の私に教えあげたい。修学旅行の時、夜中に部屋を抜け出す時は“喉が痛くて水を飲み来ました”っていい訳するんだよって(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ