一姫の就学旅行2
無事、15枚もの作文を書き上げた一姫曰く。
『修学旅行で一番面白かった事が書けないのだ残念だよ』
――へぇ、何か一番楽しかったの?
『夜、寝る時に夜12時ぐらいまで起きてておしゃべりしてたの~』
――作文に書いてあるじゃない。
『うん、本当は他にももっといろんな事していたんだよ~隣の部屋に遊びに行ったりとか♪でね~○○ちゃんと他のクラスに遊びに行けるかな~って事になってね。1組が2階、2組が3階、3組が4階を使っていて、先生が2階でミーティングしていたから、4階の3組の所になら行けるんじゃないかって思ったの。でも、見つかった時に、私一人なら“喉が痛くて水を飲み来ました”って言い訳できるかなと思って、先に私1人だけで行ってみたの。それで大丈夫だったら挑戦してみようって事になったの』
――え~、見つからなかった?
『見つかったの。でも、咳払いして、喉が痛いって言ったら通用したよ♪』
――よく通用したね。
『見つかったのが、さくら学級(障害者クラス)の先生だったからね♪』
――そうなんだ~一姫すごいね~。
『すごいでしょ~♪だからね、1回戻って、○○ちゃんと一緒に部屋を出ようと思ったら、先生が見回りに来ちゃったの。だから15分経ったら起きて3組の部屋に遊びに行こうねって言ってたんだけど、○○ちゃん寝ちゃったの』
――そっか、じゃその後は3組の部屋に遊びにいけなかったんだ。
『ううん、だから1人で遊び行ったの♪そしたら、3組の子、私が混じっている話しているのに30分ぐらい気がつかなくて、ずっと話していたのに“あれ?一姫ちゃんだ?”“いつ来たの?”とか言うんだよ。おかしいよね♪』
――うん、おかしいね♪それから、どうしたの?
『うん、それで自分の部屋に1回戻ったんだけど、その後3組の子が“一姫、寝ちゃった?”って遊びにきたんだけど、でも私の部屋って××ちゃんがいるから、すぐに“先生!”って大騒ぎしちゃうでしょ~あの子本当に空気読めないんだよ~だから、私がまた3組の部屋に遊びにいて12時頃までしゃべっていたの♪すごい楽しかった♪』
――いいな♪すっごい楽しそう♪実はね~ママもね、修学旅行の時に部屋抜け出して他の部屋に遊びに行ったよ♪
『え~、ママもやったの~♪』
――やるに決まっているじゃない♪でもね、4人でふらふら行ったから2人見つかっちゃって、ママ、廊下に正座させられちゃったよ。
『ママ、見つかっちゃった方なの?』
――うん、ママ見つかっちゃった方。。
『ママ、そういう時は4人なんて大人数で動いちゃダメなんだよ。1人か2人で動かなくっちゃ。2人だったら、“喉が痛くて水を飲み来ました。でも1人で心細いからついてきてもらった”いい訳出来るのに』
――そうだったのか♪そんな事全然考えなかった♪一姫って頭良いね♪♪♪
『ママ、修学旅行で後何した?』
――えっとね・・・(以下省略)
ps:嗚呼、25年ぐらい遡って中学生の私に教えあげたい。修学旅行の時、夜中に部屋を抜け出す時は“喉が痛くて水を飲み来ました”っていい訳するんだよって(笑)