青木
昨日のデバッグ作業に誤りがあったから修正しておけと怒鳴られ、今日もまたモニタとにらめっこだ。
ムー ムー
ポケットに入った携帯のバイブが、俺にメールが届いた事を知らせる。
あれ?大蔵からだ。
…………!?
俺は立ち上がり、部長に歩み寄り、部長の正面に立ち、頭を下げた。
「部長!申し訳ありません!友人が殺されたという報告があって、あの、いまから事情を聞きにいってきます!」
会社を飛び出し、走りながら片手の携帯で大蔵に電話をかけた。
「大蔵!今から鈴木のアパートに向かう!お前も来い!」
「言われなくたって向かってるよ。俺は警官だぞ?」
「そういえばそうか。」
俺は少し恥ずかしくなって、電話を切った。
5分くらい走ってアパートに着いた。
職場から意外とかかるんだなぁ。
あれ?大蔵かな。なんか花屋のおじさんと話してるぞ。
「あ!おーい。」
大蔵も気づいたみたいだ。
なに呑気に手なんか振ってんだ、と思いつつ、俺も振り返してやる。
「とりあえず香さんに会いに行こう。今はアパートの空き部屋貸してもらってるらしい。」
ピンポーン
ガチャ
香さんが出てきた。
「あ、大蔵さん。それに、青木さんも。お久しぶり。あがって。」




