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青木
いってきます。
妻の笑顔に見送られながら、俺は玄関を出た。
俺はいつも車で通勤している。
少し遠くて、会社まで30分くらいかかる。
今日もいつも通り、車のドアに手をかけた。
会社に着き、いつもの位置に駐車する。
俺も大分バックで入れるの慣れたなあ。
「青木〜!車凹んでるじゃねえか〜」
「え?」
ちょうど同じ頃に着いたらしい、同僚の新田に言われて、慌てて車から降りる。
「酔って電柱にでもぶつけたのか?」
ガッハッハっと豪快に笑いながら新田は会社に入って行った。
ぶつけた記憶なんてないんだけどなあ。
ちょっとモヤモヤした気持ちで、青木も新田に続いた。




