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青木
この度は、「人を殺すことが必ずしも悪とは限らない。」に興味を持ってくださり、まことにありがとうございます。
この小説は、話ごとに主人公が変わります。
サブタイトルが人名になっており、その話はその人の視点で語られます。
この様な形式のため、一見すると短編集のようですが、話全体は一つの物語なので、小説として読んでください。
またしても俺はやってしまった。
何をやったかって?
やったって言ったら勿論ヤッたんだ。
そうだ。プッチンプリンをプッチンせずに食っちまったんだ。
どうしても我慢できずにスプーンを刺しちまう。
気付いたら空っぽだ。人間の食欲ってのは本当に恐ろしいよ。
お腹が空いて無くたって舌が求めてるからな。
舌ってのは、一度味わった快感は二度と忘れない。
そしてまたすぐにその快感を求める。
本当、貪欲で単純なやつだ。
おっといけない。こんな事してる場合じゃない。
早く支度して出ないと。




