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ラグナロク  作者: ピロ
第5章 商会 後編
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エクリプス商会の躍進 その2

そろそろ世はメリー苦しみます。そんなあなたにイチゴがポロリ。

スウィートなイチゴが食べたいンゴ(๑´ڡ`๑)ぺろり〜♪



俺は二人に感謝する。今日の成功は間違いなく二人のおかげだ。

「コリーナ様とナディア様のお二方のおかげです」



「まぁ、お上手ね。ではそのお礼と申してはなんですけど、私と褥を共にしなさいな」



突然の要求。

第一婦人のコリーナのおっとりとした目が、妖艶で男を狙うメスの目に変わった。

俺の腕を両腕で抱えるとドレスの隙間が浮いて乳房の全てが露わになる。薄桃色の先端を覗かせて、俺はその美しさに目を離せなくなり唾を飲み込む。

一瞬だが俺の視線がくぎ付けになったのを見て、コリーナの口角が上がった。

「食べて見たくなっちゃった?」

他には聞こえないように、コリーナは耳元で甘く囁くと、鼓膜が震え、快楽が全身を駆け抜けて行く。

前回は俺をからかっていただけと思ったけど、本気だったのか?



「コリーナ。ズルいですわ。私がレンの事を気に入っているのを知ってるクセに。先に誘うなんてズルいわよ」

俺の右側にいる第二夫人のナディアは、両手で俺の腕を抱きしめて胸を押し付けてくる。

こっちの人達はよく食べるからか、細くはない。しかし女性らしさがプロポーションにハッキリと出ている。

細さを求めている女性のプロポーションと違って、肉欲的な美しさが官能的だ。


「まぁ。それじゃあ二人でレンに可愛がってもらうというのはどうかしら?」

「あらっ。それもいいかもしれないわね」

ナディアの目がスッと細くなり、上唇を軽く舐めると強烈なフェロモンが溢れ出す。

二人の色香が俺の鼻腔をくすぐり、下半身が熱くなってくるのが分かる。

成熟した大人の色香に当てられて、呼吸が荒くなっていく。俺の本能が二人を欲しいと訴えていた。

目が離せない。

抱きたいと思う衝動は男の本能だ。今までだってこんな状況は何度もあった。

だけど、彼女達を無理矢理押し倒して、この場で犯したい衝動に駆られている。

俺はどうしてしまったんだ?

ドス黒い感情が俺の心を侵食していく。



「コリーナ様、ナディア様、お久しぶりでございます」



不意に後ろから声が掛けられる。振り返ると妙齢の女性が立っていた。

「あらっ、クリスティーヌじゃない。ここで会うとは思いもしなかったわ。お久しぶりね」

「相変わらずあなたはタイミングが悪い人よね」

助かった・・・

俺は後ろから掛けられた声に、感謝しなければならない。


「??何のことかしら?素晴らしいお店が開くと噂で聞いたので、本日伺いましたのよ」

この人はおそらく天然だ。コリーナ様とナディア様は完全にシラケたような表情をしている。

彼女は自分がどんな所に割って入ってきたのか、全く分かっていないようだ。

そのおかげで一時しのぎだが、ピンチを避けることが出来た。



「ところでこのお方はどちら様ですか?私にも是非紹介して下さいな」

「クリスティーヌ様、お初にお目にかかります。私はこの商会、エクリプスのオーナー、レン・タチバナでございます。以後お見知りおきを」

エクリプスと名前を付けたのは、小夜が聞けば何かしら思うところがあるだろうと命名した。気になって商会に接触してくれたら御の字だ。

「これはご丁寧に。私はクリスティーヌ・ロナ・ヘルマンと申します」

「クリスは隣町マルケスを納めるヘルマン子爵夫人ですのよ」

クリスティーヌはコリーナと遠縁にあたり、幼い時から顔見知りでもある。

隣町マルケスはアルジウス王国との唯一接している街であり、グレンデル辺境伯が統治している3つの都市のうちの一つだ。マルケスは南方の山脈に囲まれている砦を所有している。

アルジウスから砦に至るまでの道のりは、狭い急こう配の一本道だ。

砦はその頂上に存在していて、天然の難攻不落の要塞と化している。隣国アルジウスがカルヴァン王国と戦争をしない最大の理由は、この砦が強固すぎるからだ。


とはいえ両国の関係は昔から良好で、互いの王家から何度も婚姻を結ぶほどに絆は深い。

貿易が盛んなのも両国の関係がいいからであり、グレンデル辺境伯が税をかなり低くしていることで、アルジウス王国の商人達が多く訪れるのだ。

辺境都市ナーセルに行く商人が多く訪れるのだが、マルケスに落とす入国税もかなりの収入となっていた。

「これはこれは。遠い所からお越し頂きありがとうございます。我が商会には大変珍しい物を取り揃えてございますので、是非とも見ていって下さい」

「ええ。本当に見たこともない珍しい物がいっぱいですわ。コリーナ、ナディアこれはいったい何ですの?」

俺は三人の邪魔にならないように、頭を下げてこの場から去る。






「レンさん。お久しぶりです」

商人ギルドのベルクが声を掛けてくる。

ベルクのことだ、空気を読んで貴族達があらかた見終わってから入ってきたに違いない。

「ベルクさん、お久しぶりです。今日はお越しくださってありがとうございます」

「いやはや、大盛況ですな。さすがはレンさんです」

「ベルクさんが貴族の方々に話をしてくれたのでしょう?ベルクさんのおかげですよ」

「まぁ、レンさんには世話になっていますから、貴族の方々にはお声を掛けさせてもらいましたけどね。ですが、この盛況はレンさんの扱う物が素晴らしい物だからですよ」

ベルクは他愛もない会話をして去って行った。おそらく売れていなければ、ギルドで買い取りする予定だったのかもしれない。

俺も正直ここまで売れると思っていなかった。開店して一刻も過ぎていないというのに、用意した半分以上は売れてしまって、早々に売り切れてしまいそうだ。


太守夫人達がいた時は誰も話し掛けてくることは無かったが、多くの夫人達から声を掛けて頂くことが出来た。顔つなぎという意味では成功だ。俺の配ったサンプルは好評で、定期的に購入してもらえそうだ。

また、太守夫人達のネックレスが噂になっていた。ここに置いたのも人工宝石だが、コリーナとナディアが買った宝石とは違い小さめだ。しかしカットがしてあって内包物が無い美しい宝石に、夫人達は目を輝かせている。

俺は貴族といえど、なかなか手の出せない値段設定にしておいた。

案の定、夫人達のお願いに当主自らが俺に値下げの交渉を持ちかけてくる。

「そなたがここの商会長か。この宝石の値段はいささか高すぎるのではないか?」

「いいえ。適正価格でございます」

エスターが俺の援護に入ってくれる。

「どうですか?この輝き。このカットも某国の職人が誇る技術でして、光が当たることによって輝きを増すのです。これは価値のある物。価値のある物はそれにあった対価になるものです」

「確かにこれは価値があるのは分かる」

「もし、これが都の社交界で披露されたらどうなると思います?」

「どういうことだ?」

「この国にはこの美しいカットを施した宝石はありません。これを見た御夫人方はどう思いますか?」

「私が思うに夫人達は欲しがるとは思うな・・・」

「そうです。羨望の眼差しです。そうなればこの宝石の価値はどうなると思いますか?」

エスターは貴族にネックレスの輝きを見せつけるように、目の前に持って行く。

「高騰するのは間違いないであろう」

「そうです。この宝石のカットはオーナーがいた国の誇る技術。持っているのは数ある限り。全て無くなれば、もう手に入れることが出来なくなります。そうなればこのネックレスはどうなるでしょう?」

その価値を理解した貴族はゴクリと唾を飲み込む。

「奥方様のドレスの胸元にあれば、美しい奥方が更に美しく、そして輝くことでしょう・・・」

隣にいる奥方にキラキラしたネックレスを近づけると、夫人の顔が満面の笑みに変わる。

「あ、あなた。私はコレを付けて社交界に出たいですわ」

「そ、そうであるな。私もコレがお前に相応しいと思っていた。だ、だがな。今は持ち合わせがそこまで無いのだ。一部を私の領地にある麦を納めることで買う事は出来ないだろうか?」

俺としては、指輪もネックレスもいくらで売ってもいい。

俺が欲しいのは、貴族へのコネクション。それと恩を売ってこちらに協力してもらえるようにすることだ。

「・・・・・・分かりました。ではこういうのはどうでしょう?」

俺はしばらく考えるフリをして、悩んだあげく答えを出したように口を開く。

商会を広げる為、力添えをしてもらうことを条件に、手が届くよう大幅に値段を下げることとした。

その条件とは貴族が治める領地で、俺が商会を立ち上げることに口を出さないこと。それから俺の商会に他の商会がちょっかいを掛けてきた場合、黙らせてもらうという条件も飲み込ませた。

力でねじ伏せることは彼らにとって最も得意なことだろう。部下を使うことにはなるが、部下には元々支払いが発生している。だから追加で金が出る事はほとんどない。俺に交渉を持ちかけてきた貴族のすべてが笑顔で応じてくれた。

そしてここにある高級日用品を値下げることで、定期的に購入してもらうことも承認してもらう。

千年もすれば、これと同じような商品が出てくるかもしれないが、そんなものはこの世界に存在しない。この商品は千年の歴史があるのと同義であるからだ。

この重みは交渉を優位にさせ、貴族達にイニシアティブを握られることは一切なかった。

寧ろ両手で握手するほど感謝している。

「ありがとうエスター。助かったよ」

俺は交渉が得意じゃないから、エスターの援護射撃には感謝しかないな。

「どういたしまして。お礼は体でお願いしますね」

笑顔でエスターが去って行く。

食欲と性欲は比例するというが、彼女はよく食べ、そして性欲が強い。

ルシェリもミレーヌも同様だから、間違いないと確信に変わった。

三人共ポンコツな部分はあっても、彼女らも充分に魅力的だ。



目の前で誘われたら俺は間違いなく誘いに応じてしまうだろうな。



修正中に間違えてアップしてしまいました。急いで修正しますが、何度か修正すると思います。スミマセン(´;ω;`)

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