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ラグナロク  作者: ピロ
第2章 異世界
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この世界の知識

中世の時代に食べられていた硬くて黒いパンというやつを食べてみたい。

と、思っていてもどこにも売ってないんですよね・・・

硬くて嚙み千切ることが出来ない肉には一度出会えましたよ♪

素晴らしい♪本当に千切れないんですヽ(*´∀`)ノ 

「おはようございます」


朝食を済まして部屋にいると、受付嬢のアリューシャがやってきた。

両手に色々抱えているので、この世界の資料を持ってきてくれたのだろう。

ユキは資料を見て理解出来ないと知ると、サービスで置いてくれてある、おやつの所に逃げていった。

「レンさん。まず何から教えればいいでしょう?」

「まず文字を教えてもらえるかな?」

言語は一緒だ。だから文字を教えてもらえれば覚えてしまうだけだ。

アリューシャが驚いた顔をしている。

「どうかしましたか?」

「いえ、このペン凄いですね。インクを付けなくても無くならない??それにこの紙も何ですか?こんなに白くてキレイに揃えられた紙なんて、私見たとこないです」

ただのボールペンとノートでしかないが、この世界では見た事の無い技術の塊なんだよな・・・

「私の国の職人は凄いんですよ」

とりあえずこのセリフで誤魔化すしかない。

「だからあの首飾りも凄いんですね」

アリューシャが素直な人で良かった。変に疑り深い人だったら、いちいち質問してくるだろうから、面倒くさくてしょうがない。

あとはこの辺の地名や生息している魔物。他にもこの国の貴族名やら魔法など一般的なことを教えてもらった。商人ギルドの受付をしているだけあって、さすがというべきか色々な事を知っている。庶民的な日当は銀貨1枚あればいい方で、月に金貨2枚もらえれば御の字のようだ。

特にこれから交渉する領主のアルバート・フォン・グレンデル辺境伯については詳しく聞いた。彼は英雄と称されるほど武に優れた人物なんだそうだ。この付近の3つの都市を納めていて、ナーセルの北部にある銀鉱山でかなりの富を得ている。王都にも負けず劣らずの経済規模を誇っていて、隣国アルジウスとは関係が良好で貿易を盛んに行っている。妻は第一婦人コリーナと第二夫人のナディアの二人。子息は長女ライラ、長男レオナルド、次男ハインツ、次女エミリア、三男アレックス、三女サーシャの5人だ。長女であるライラは嫁いでいるのでここにいるのは4人である。

人物的には貴族ではあるが、平民にも分け隔てなく接してくれる気さくな人物だそうだ。鉱山での収入が多く税率が低いため、民からは絶大な支持を得ている。

ちなみに3日後に伯爵の屋敷に伺うようアリューシャから言伝をもらった。


正装は持っていないが、エクリプスのアバターに着せている服は、それなりに豪華な仕様になっている。コレと同じものをカスタムして作ってあるからそれを着て行けばいいだろう。

問題はユキを俺が交渉している間、預かってもらえる所を探さないとな。

アリューシャにその事を尋ねると、恐らく交渉している間、客人として屋敷で面倒を見てくれるから大丈夫のようだ。

「それから旅をする仲間が欲しいんだ。ただ、戦闘にもなる可能性があるから、戦える人を仲間にしたい」

「冒険者を雇うのはどうでしょう?」

「信用出来るのか?」

「・・・彼らは自分の命が一番ですからね、場合によっては裏切ると思います」

「そうなんだよな。それが一番怖いんだよ」

「はい。あとは奴隷を買われてはどうでしょう?」

「奴隷の売買がされているのか?」

「ええ。ここには鉱山がありますからね。売れ残って鉱山送りにされる奴隷達が集まります。ここで売れないと鉱山行きになるので、彼らにとってはここは最後の砦です。奴隷商人達も鉱山に投げ売りするよりは、安くても普通に買って貰える方のがいいので割安ですよ」

ただし、売れ残っているには理由もあるそうだ。

「10日に一度、奴隷の売買がテント街で行われるので、一度見てからにしてはどうでしょう?」

「確かに一度見てからでもいいかもしれないな」

「奴隷の購入に対しては、主人は衣食住を与えなければならないという約束事があります。

契約が守られない場合は奴隷紋が消えて自由になってしまうので、それは必ず守って下さい。

酷い扱いをされていると、寝首をかかれる恐れがあります」

「俺はそんな扱いはしない」

「はい。ユキちゃんを見れば、レンさんがそんなことしないのは分かります」


商人ギルドの宿は至れり尽くせりだった。昼食もアリューシャの分まで用意してくれて、豪勢な食事にアリューシャは喜んでいた。大体聞きたいことは教えてもらったので、アリューシャがおススメする店などを紹介してもらう。

食料品を大量に買い込んで収納しておけば、いつでも困る事はない。あとは旅をしている間のベッドやトイレ、風呂だ。実は輸送用コンテナを改造した居住用コンテナがあることに気付いた。これさえあればある程度の生活が約束される。だが今の所持金では購入が出来ないので。高額になる物を見つけて日本円にしないといけないのだ。


とりあえず宝石の希少さはかなりおかしかったから、高くない物を買ってみるか。

「レンさんってとんでもないお金持ちだったんですね」

色々なルースを買いあさってみて、こちらの方がかなり安いということが分かった。

しかもちゃんとした区別が出来ていなく、ダイヤモンドが水晶として売られている物すらある。おかげで白金貨30枚分の宝石を購入して、日本円で6億7000万円で売る事が出来た。

手数料も税金も取られないから、やりたい放題だ。

これだけ資金があれば、かなり色々な物を仕入れることが出来る。

それをこっちで売るのがいいかもしれない。


夕食もアリューシャのおススメのお店で食べている。ユキのことはあまり歓迎されていなかったが、高い料理を頼んだ途端に手のひらを返してきた。

「ここのお肉美味しいね」

口の周りにソースを付けながら食べるユキ。俺としてはまぁまぁなのだが、アリューシャも美味しそうに食べている。俺はにんにくたっぷりで、味が濃い甘辛の焼肉のタレを買う事を心に誓う。

「今日はありがとう。かなり色々の事を知ることが出来たよ」

そういって金貨2枚を渡す。

「レンさん。2枚は多すぎです」

「いいんだ。その代わり、いい情報があったら優先して教えてよ。あと俺が金持ってるとか言いふらさないでね」

「分かりました」


アリューシャからこの世界の情報を得ることが出来たのは大きい。

勿論全てのことが分かったわけではないが、それでも今までは何も知らなかった。

文字を教えてもらったことは特に感謝しないといけないな。

アルファベットを崩したような文字だから、すぐに覚える事が出来そうだ。

物価に関しては食料は比較的に安いが、加工されている物は工業化されていないため高価だ。

習慣に関しても特に変なものも無くて良かった。



さてと。これから本格的に動かなくちゃな・・・





違う世界に行けば当たり前のことですが言語が違いますよね。

でもそれやったら話が進まなだろうなー。

未来の技術にはきっと脳みその中に言語キットが入っているに違いない。そうに違いない。

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