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ラグナロク  作者: ピロ
第2章 異世界
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武器屋と防具屋

最近疲れているからか、気付くと寝ています・・・

休みたいのですが、休めないのがつらいところです。

皆さんは休める時はちゃんと休んで下さいね

「ユキ。ギルドは退屈じゃなかったか?」

俺達は商人ギルドを後にする。領主と会うことが出来るようになったのはラッキーだった。

「ううん。オイラ緊張してずっと固まってたんだ。だからよく分からなかったんだ」

そういえば借りて来た猫のようにおとなしかったな・・・

「そっか。それなら良かったよ」


まずは防具だな。

商人ギルドから見える所に防具屋はあった。レーザーアーマーが主流だが、プレートメイルも置いてある。

「らっしゃい。何にする?」

店の奥から筋肉質のおっさんが出てきた。

「この子に防具を買いたいんだ。何かいいのがあるかい?」

店主はユキを見て獣人だと知ると、怪訝そうな顔をする。

「この獣人にかい?勿体無くないのか?」

そうだった。この世界の獣人に対する扱いというのを忘れていた。

「そうだ。金は出す。ちゃんとした物を用意してくれ」

ついイラッとして語尾が荒くなってしまう。

「わかった。ちょっと待っててくんな」

そういって店の奥に行って何やらガサゴソと探して、しばらくしてサイズ的に合いそうな物を持ってくる。

「前に貴族の坊ちゃん用に作ったんだが、キャンセル喰らって放置されてたもんだよ。子供用の防具なんてのは無いからな。すぐに用意するならコレのサイズを合わせるしかない」

確かに造りのいいレザーアーマーだ。軽そうだし、分厚い皮を重ね合わせてあり、防具としての役割をしっかり果たしそうだ。

「ユキ、着てみてくれ」

「うん」

ユキが細すぎるからブカブカではあるが、しっかり食べさせるつもりだ。

急に成長をする可能性もあるから、少しくらい余裕が無いと、すぐに着ることが出来なくなる可能性がある。

ブーツは重そうだが、足を怪我することはこの世界では命取りになる。

獣人の素早い動きが制限されてしまうが、これはユキに慣れてもらうしかない。

「どんな感じだ?」

「あんちゃん。オイラにはちょっと大きいかな」

それを聞いた店主は店の奥に行って綿を持ってきた。必要以上に動く部分に綿を詰めて弛みを無くす。

「これでどうだ?」

店主はブーツにも綿を詰め込んで行く。さすがは防具屋だ。

「あんちゃん。これなら大丈夫だよ」

「そうか。おっちゃん、いくらだい?」

「金貨1枚でいいぞ」

「それじゃあ安すぎて、何も儲けがないだろ」

「ずっと眠ってて邪魔だったからな。むしろ有難いくらいだ」

「また欲しい物があったら来るよ」

そう言って俺は黙って金貨2枚を渡す。

すると店主は再び奥に行って何か持ってくる。

「その時に造ったマントだ。ついでだから持ってきな」

「おっちゃんありがとな」

「ああ。また来いよ」

貴族に売るのだから、本来ならそれなりに値が張るだろう。

金貨2枚を払ったけど、それでも全然足りない筈だ。

「いい物が買えてよかったな」

「ねぇあんちゃん。オイラなんかにこんないい物を買ってくれてよかったの?」

「あのな、仲間に何かあったら嫌だろ?俺はユキが怪我したら、何で俺はユキにちゃんとした格好させなかったんだ。って絶対に後悔する。だからオイラなんかになんてことは言うな」

「うん。分かった」

ユキは複雑な顔をして涙を流していた。

俺はユキを抱き寄せて頭を撫でてやる。

「オイラ頑張るから。絶対にあんちゃんの役に立つからな」

「ああ。分かった。でも無理だけはするなよ」

「うん」


続けて俺とユキは武器屋に向かう。

「ねぇ。あんちゃんはどんな武器を買うんだ?」

そういえば俺はどういった武器が向いてるのかな?日本人だからイメージ的には刀なんだけど、この世界に刀は存在しない。片手直剣に盾ってのがセオリーなんじゃないかな?

ちなみに防具はタブレットで軍用の防具一式を揃えている。だから俺が買うのは剣だけで、ユキの防具や自衛用の武器を購入する予定だ。

「俺はしっくりくる物を選ぶつもりだよ」

「ユキはどうする?」

「オイラは分かんない。あんちゃんが選んでくれたのでいいよ」

「駄目だ。自分が使う物だからな。しっくりくる物をちゃんと選べ」

「うん。分かったよ」

武器屋は少し離れた場所にあった。

扉を開けて俺達が店に入ると、店主が剣を磨いていた。

店主は俺達に気付いて一瞥したが、俺達には興味無さそうに再び剣を磨いている。

この店は様々な武器を扱っている。取り立てて凄い武器は置いてないが、悪い物が全く無い。

需要に応じたいい店なんだろうな。

俺は片手で持てる物を探して適当なロングソードを手にする。何本か持ってみて、グリップがしっくりするものに決めた。

「俺はコレにするか」

「ユキはどれがいい?」

「おいらはコレがいいな」

ユキは両手スピアを手にしている。背の低いユキには長くて扱いが大変じゃないかと思ったが、獣人は思っているより力があるようだ。

盾は腕に固定するタイプにして両手が自由になるようにする。

槍を構えるとそれなりに立派に見える。

「ユキ、カッコイイぞ」

「エへへへへ。オイラもコレで冒険者の一員だね」

「そうだな。ユキには頑張ってもらうからな」

「うん」

あとは俺とユキの予備の武器も選んで買うとするか。

愛想の無い店主に金貨5枚と銀貨2枚を支払う。

それなりにいい装備を買えたと思うな。

子供のようだが、腰に剣を付けるとそれだけで強くなった気分にさせてくれる。

「ユキ、これから冒険者ギルドに行くけど大丈夫か?」

ユキは少し暗い顔をしている。冒険者達にあまりいい思い出が無いのだろう。

「無理なら誰もいない時間を狙って行く・・・」

「いい。大丈夫だよ、あんちゃん。オイラは変わるんだ。だから大丈夫」

「そっか。俺がついてるからな。誰もユキに手を出させたりはしないよ」

そうは言ってもやはり不安なのだろう俺の服の裾を掴んでいる。



ひと月は毎日アップする予定いたのですけど、昨日は気付いたら寝ていました。何とか今日アップ出来ました。明日もアップ出来るよう頑張りたいと思います♪

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