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第7話:小動物チックな行動に癒される

いいサブタイトルが思いつかない・・・orz

今まで寝ていたのがウソだったかのようにパッチリと目が覚める。身体はどうやら回復したようだ。

精神的にはリンと話していたため微妙に疲れが残ってる気がする。


そんなことを思ってると誰かが部屋の中に入ってくる。


銀色の髪を腰辺りまで伸ばした、何処となくセリアと似てる人だ。多分母親だと思う。


「あら、起きていたの。ありがとうね、セリアを助けてくれて。私はこの子のお母さんのリシアよ」

ふわっという音が聞こえてきそうな笑みを浮かべながらセリアのお母さんのリシアさんは言う。


「まぁ、俺もあいつらの行動にキレただけなんでお礼を言われるようなことではないですよ」

そういや、あいつらってどうなったんだろ?どうでもいいけどさ。


「あらあら、そう。それにしてはセリアはあなたによく懐いているわね。その子私たち家族以外には心を開かなくて困ってたのだけれど」

・・・セリア。まぁ、極度の人見知りと考えればいいの・・・か?


「ちゃんと友達になろうという気持ちで接すれば大抵の人は心は開いてくれると思うんですけど?」

小さい子供にはそのままの心で接しれば大体心を開いてくれるもんなんだが・・・。


「ふふっ。あなたはきれいな心を持ってるようね」

はい?いきなりどうしたんだ?この人・・・。


「いや、俺も人間ですから一般に善と呼ばれる行動もしますし、そのまた逆もします。ぶっちゃけ俺のやりたいようにやる自己中心的な何処にでもいる子供ですよ」

この歳でここまで考えて行動する子供がいるとは思わないが・・・。


「面白い子ね。セリアが心を開くのもわかるわ」

いや、俺には何で今のでそんなことがわかるのかが理解できません。


「これからこの子をよろしくね?」


「友達ですし任せてください」


「ありがとう。なら、その子が起きたら呼びに来てね。職員室にいると思うから」

そう言ってリシアさんは部屋から出て行った。



それから数分後、セリアが目を覚ます。


「おはよーさん」

俺の上に乗ってるセリアに言う。


「うみゅぅ・・・」

寝ぼけてるのか、目をこすりながら変な鳴き声をあげる。その後、俺の顔を見て、なんか見つめ合う。


30秒位だろうか、見つめ合っているとセリアは胸に顔を押し付ける。なんか猫みたいで可愛いなぁ。


っと、セリアも起きたし職員室へ向かわねば。


そのことをセリアに伝えると、


「もうちょっと・・・」

しかし、このままでは多分永遠にループが発生して帰れない気がする。


「ほら、明日があるからさ」

しかし、セリアは動かない。


それから、何度か呼びかけてみたがセリアは動こうとしない。はぁ・・・そんなに懐かれる要素があったか?


まぁ、それは今は横に置いておこう。とりあえず動く気がないなら少し強引にでも動かさせてもらおうか。


イメージを開始。セリアの下から風が吹き、軽くするように魔力をコントロールする。すると、セリアの体が少しだけ浮き上がる。それに、俺の筋力でも持てるくらいに軽くなる。


しかし、体格の問題上で抱っことおんぶは無理であることが判明。


と言うわけで、肩と膝裏に腕を通し持ち上げる。俗に言うお姫様だっこと言うやつだ。


ちなみに、セリアは顔を赤くして俺の胸に顔を当てたままである。ほんと一つ一つの動作に癒される・・・。




「リシアさ~ん、セリア起きましたよ~」

両手がふさがってるため足と風の補助で扉を開ける。子供の脚力じゃ開かないんだよな・・・。


中を見ると、何故かウチの両親とほとんどの先生がいらっしゃった・・・が、皆の俺を見る目がおかしい。主には温度が。


リシアさんは先ほどからずっとニコニコと笑ってる。どうしたんだろう・・・?


「あらあら、仲好さんね二人とも」

・・・そうか。まだお姫様だっこ状態のままだったな。


結論が出た後、セリアを足の方からゆっくり下ろす。これで一人で立てるだろう?と思ったのだが、セリアは俺から抱きついたまま離れない。


周りの大人たちはそんな俺達の様子を見てほほえましいものを見るような目で見守りつづける。


はぁ・・・どうすんだ?この状況・・・。

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