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第5話:周りの人たち

今回は短い・・・申し訳ないです。

side 園長


ショーゴから話を聞いた後に彼の両親も呼び、会議を開くことにした。


「今回集まってもらったのはショーゴが魔法を使っておったことについてじゃ」

ワシの言葉を聞き、ざわつき始める。無理もない、魔法とはあんな歳で扱えるものではないのじゃから。


「し、しかし今まであの子はそんなそぶりを見せたことがないですよ!?」

ふむ・・・親であるこの人達にすら気づかれんように使うとは・・・まさかあれが初めて使用したとか言わんじゃろうな、多分・・・。


しかし、それよりも気になることがある。


「更にじゃ。彼は自らの属性に関してまったく知っておらぬ。本人にも自覚はなしじゃ。風属性の魔法だというのにただの魔力を放出しただけじゃといっておったしの」

ただの放出程度であの程度の出力が出たら全員が使っておるわ。


しかし・・・自分の加護を受けている精霊の属性をしっかりと理解せねば魔法は使用できぬ。これは古から決まっておることじゃ。

だというのに奴はそれを無視するように魔法を使用した。これをどうとらえるべきか・・・。


「・・・今からでも学院アカデミーに異例入学させるかの?」

と独り言のように呟くように言ったのじゃが、


「いやいや、使えるだけでは駄目ですな。4歳児程度の精神力に身体能力、思考能力では・・・」


「お前はあんましあの子と関わってなかったみたいだな。あの子は4歳児とは思えないほど大人びてもいるよ」


「だよなー。あいつが遊んでんの見てても同年代同士で遊んでると言うよりもあいつが1歩引いて保護者みたいな感じで混じってるし」

収集がつきそうにないの・・・。


「落ち着きなされ、皆さん。最後に決断を下すのはあの子の両親であるこの方たちじゃ」

ワシの言葉で全員が彼らの方へ向く。


彼らも自分たちの子供の扱いに関して話し合っておるようじゃった。それもすぐに済み、ワシらが視線を送ってるのを理解すると、お互いを見て頷く。


「わたしたちはあの子を・・・ショーゴをここに通わせてあげるべきだと考えました」


「魔法が使えようともあの子にはまだ4歳。周りと合わすようなことはできないでしょうし、それでは学院アカデミーの人達にも迷惑がかかります。どれだけ大人びているように見えても私たちはショーゴに年相応の暮らしをさせてあげたいと思います」

あの子の両親の言葉に皆の者が沈黙する。


「そうか。ならば我々は何も言いませぬ。ただし、彼にはきちんと魔法のことをしっかりと教えておいてくれ。万が一の間違いがあってはいかんからの」

まぁ、あの子なら問題ないとは思うがの。


『はい』


「ではショーゴに関しては今までと変わらず。よいな?」

ワシの言葉にこの場にいる全員が頷く。


「それではこれにて解散とする。今この場に居らぬ者にも同じように伝えておいてくれの」


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