第14話:セリアの秘密
「私のお母さんの家系には代々伝わる能力がある」
セリアはそう切り出した。
「それは人の心や本質を何らかの形で感じること」
人の心や本質を感じる・・・。それがどういうことなのか、と考えそうになったが話を聞けばわかると思い、思考を断ち切る。
「私は色でみることができる。人の体を囲むように色がついて見える。例えば…お母さんやお父さんは暖かいと感じることができる色。その時の気持ち次第で変わるけれど、何時もそんな風に感じれる」
そこまでセリアは言って不安げな表情をして、
「こんな私は・・・気持ち悪い?」
といった。手の平は震え、すでに涙目のセリア。そんな彼女を俺は抱きしめる。
「大丈夫だ。そんなことで嫌いになったりはしない。絶対に」
心が色で見えるのがなんだ?別にその程度関係ない。正直リンとか俺の存在のほうがもっと非常識だ。
「ほん・・・と・・?」
「ああ、もちろんだ」
そう言って安心させるように背中を優しくたたくと、
「・・・っ!」
安堵の気持ちからか、涙があふれ出す。それが収まるまで俺はずっと背中を優しくたたいていた。
「落ち着いたか?」
泣きやんだセリアに聞く。
「・・・うん」
そう言いながら俺の胸をギュッと強くつかむ。
「でも・・・まだ顔は見せられない」
セリアはさらに顔も強く押し付ける。そんな彼女の様子に苦笑しながらもそれを受け入れる。
サラサラと頭の上の木の葉が揺れる。遠くのほうで小鳥の囀る声、子供たちのはしゃぐ声。それらを聞きつつセリアの髪に指を通す。サラ〜っと流れるその髪を楽しむ。もぞもぞしてるのはくすぐったいのか。
とにもかくにもいつも通り俺の日常は平和だ。
「それじゃ、また明日な」
そう言ってショーゴは私とは逆方向へ歩き出した。私の家と彼の家は逆だから仕方ない。
「うん・・・また明日」
私も彼に同じようにその背中に言う。彼は手を上げてこたえてからそのまま歩き去って行った。
「セリア、ショーゴ君に話したの?」
隣で歩くお母さんが私に言う。それに私はちょっと顔を赤くしてうなずいて答える。
「そう、よかったわね」
嬉しそうな笑みを浮かべながらお母さんは言った。
「うん」
なんとなく気恥ずかしくなり俯く。それでも浮かべる表情は笑顔。お母さんはそのことが分かっているのか笑みを崩さない。
「じゃあ今日は御馳走にしなきゃね。どんなのがいい?セリア」
お母さんの言葉を聞いて私は考える。
今日も私の日常は平和だった。
うぼぁ~……。難しい・・・。チョイ他の小説の設定を再構成してたらこんなにかかってしまいました。しかも短い……。
今回はちょっとシリアス(弱)的なお話でしたが、次回はほのぼのといきます。
次回は・・・犬っ娘ユーリィを出すか新しい精霊を出すか・・・迷う。