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第9話:風の精霊シルフ

「そろそろ精霊と契約するか」

魔術の練習に勤しんでる時にリンが突然そんなことを言い出した。


今いる場所はリンと初めて会った空間だ。ここなら眠っているときにいつでもこられるそうなので昼寝の時間などに何時も来ている。


「どうした?急に」

いつも彼女は横に立ってるだけなのに。


「何。思った以上に汝ができるのでな。予定を繰り上げようと思ってな」


「ふ~ん。まぁ特に異存はないけど」


「なら準備するから少し待っていろ」

そういってリンはどこかへ消える。


今からやろうとする予定のこととは精霊との契約である。

それは言葉通りの意味で、各属性の精霊と契約することだ。

今の状態では魔力を変換させ、風や火などを起こすことはできても魔法を行使することはできないらしい。

なので、普通の人が無条件にしているように、俺も人為的にそれをやろうとしているのだ。

今回は一番適性のある風属性。最終的には全属性と契約するらしい。というか、リンがさせるとか言っている。


「準備ができた。こっちに来い」

どうやら準備が終わったようなのでリンの元へ向かう。そこには何やら見たことのない魔法陣が空中に一つ、地面に一つ描かれている。


「空中のが精霊とこの部屋をつなげる扉、地面のが契約用の魔法陣だ」

へ~・・・そんなもんがあるなんてびっくり・・・というか誰もできないんだから作られているのはおかしいのだが・・・。


「我が作ったのだ。最近汝のやっていたことを眺めていたのはこれの為だ」

あ~・・・魔術の陣を見てたのか。すげーな、あれだけの情報でまったく異なる陣を創り出すとか。


「魔法・魔術は我自身ともいえるからな。法則性さえつかめばこの程度、造作もない」

おおう・・・そういやそうだったね。


「まぁ、さっさと契約するのが良いだろう。何、汝と波長が一番にあった属性だ。簡単に済む」

そういうもんなんかね・・・。とりあえず始めよっか。


「うむ・・・精霊よ、我が声が届くのならば応え、現れよ」

リンがそう言うと、空中の魔法陣が輝く。少し眩しいので手で目を覆う。

光が収まると俺の半分くらいの身長の白いワンピースを着た緑色の長い髪を持った少女がいた。


「リン、この子が精霊なのか?」


「うむ、まぁ特に精霊に決まった形というものはないからな。汝らとあまり変わらないように姿を調整させておいた」

へ~、と俺がリンの言葉に納得していると、精霊の子が口を開く。


「精霊王、この人の子は・・・?」

精霊王の空間に人が存在することがありえないことで、さらに子供とあれば不審がるのもまぁわかる気がする。


「我が生まれて初めての契約者じゃ」


「!!!」

まぁそんな反応ですよね~、普通の人だと・・・いやまぁこの子は精霊だが。


「驚くのも無理はない現にこうなっておるのだ。それにショーゴは面白いぞ」


「面白い・・・ですか?」


「本質を見ればわかる。異常の異常。すでに人間やめとるとしか言えんぞ」


「まて、その説明の仕方には断固抗議を申し立てる!」

そんな評価のされ方は嫌過ぎる!


そんな俺の講義もスルーし、リンはその子に促す。

で、その子の表情が疑惑→驚愕→呆然→呆れと変化していった。

ぶっちゃけ最後の表情を見たとき目から汗が流れたよ?


「凄いと言うべきなのかおかしいと言うべきなのか・・・」


「まぁ、これで汝が呼び出された意味がわかったな?」


「ええ。わかりました」


「ショーゴ、こちらへ来い」

二人の会話が終わるまで「の」の字でもエンドレスに書いておこうと思った矢先に呼ばれた。

無視するわけにもいかないのでリンたちがいる契約用魔法陣の近くに行く。


「ではこれから契約をするぞ」

人が心の準備とかそういうのを考慮することなくリンは言った瞬間から何か呪を紡ぐ。何言ってんのかさっぱりだ。人が理解できるものではないんだろう。


「では互いに真名の交換を。それでこの契約は完了する」

さて、どちらからこれは名乗るのか・・・ここはやっぱり俺からか?などと思っていると、


「私は風を司る精霊、シルフです」

先に名乗ってくれた。というわけで次は俺の番。


「え~と俺は・・・」

あれ?この場合前世の名前なのか今の名前なのか・・・と、悩む前に自分の前の名前が思い出せんみたいだな。

なら答えは一つ。


「俺は精霊王の契約者、ショーゴ・・・でいいのか?」


「まぁ始めのはいらんがな・・・ここに我の名において契約を結ぶ」

その言葉と同時に自分の中に何かが入り込むというか繋がったというか・・・まぁさっきまでと違うのだけはわかる。


「これにて契約は終了じゃ」


「ん、ありがとな。リン・・・とシルフ、で良いか?」


「ええ、ではこちらはショーゴ、とお呼びしますね」


「ああ」


「では私自身の力が必要となりましたらいつでもお呼びください」


「わかった。そんときはよろしく頼む」


「ええ、それでは」

そう言ってシルフは空中の魔法陣に飛び込み、そのまま消え去った。

久々の投稿・・・。何を書くか迷ってしまった。

とりあえずアンケートというか、これからどうするか。

1、もうチョイ幼少期を続ける。

2、本題である学院にさっさと進ませる

どっちがいいですかねぇ・・・。1の場合はなんかいいイベントとかあったらよろしくです。

ない場合は・・・作者が頑張りますw

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