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⑷『路上封鎖』

⑷『路上封鎖』



そうさ、路上封鎖さ。訳の分からない、本当に全く訳の分からない、路上封鎖というやつに、天手古舞さ。それでも、生きて行くんだろ、当たり前の当たり前が、俺を恫喝するから、そうだよ、と答えたまで、なのである。



それにしても、何という路上封鎖の包囲網だろう。俺には逃れられないのだろうか。分からないな。闇から闇へと急ぐ、夜の猫の様に、網目をかいくぐっては、目的地へと到着する俺の動態は、まさに猫そのものだと言いたいのだ。



こうやって小説を書いて居ると疲れるんだ。対価が有れば良いんだけど、とは言え、自由に書けていることもまた、いつかは、路上封鎖されてしまうのだろうか。そんなことは、嫌だな、と思うよ、本当に。路上封鎖は神の罰に酷似していると思ったまでだ。

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