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⑴『路上封鎖』
⑴『路上封鎖』
㈠
俺がたった今居たところが、既に封鎖された形になった。やむを得ず、前方を皆がら、前進する。それ以外に方法が無いからと思うが、時間が経てば、俺がたった今居たところは、闇に浸食されるだろう、もう闇へは戻るまい。
㈡
しかしまた、俺は街を歩いていて、路上封鎖に幾度となく合い続けた。一体に、この封鎖とは、どういった目的でなされるのか。排除という言葉が浮かぶ。。すると俺は、世間に見捨てられたんぼだろうか。どこへ行けば良い、どこに戻れば良い。
㈢
やがて、門は閉じられ、俺は行き場を無くしてしまう。前方の路上封鎖だ。どうすれば良い。この、自由というものが消失する時に、路上封鎖が始まるのだろう。誰も俺を求めていないとしたら、俺の精神も、路上封鎖されてしまうのだ。