第89話
「合格……だよ」
「……え?」
ようやく立ち直った海里が手を上げると、ステージに瑠沙とJ、フランが上がってくる。
ラザンが何となく察したのか、バンドメンバーは舞台袖へと退避。
代わりに海里に手引きされ、セイガとメイ、ハリュウもステージに立つ。
4対4、最初に会った時と同じ状態……
「今を持って私達、第6リージョンの特使は
あなた達4名を充分な実力を持つプレイヤーと認めました!」
いつもと違う海里の口調、その雰囲気にセイガ達も、会場の面々も飲まれている。
「今回、ワガハイ達は
特別なイベントに参加する者を見定めていたのですよ」
「フラン達と戦っても大丈夫な
強力な第4リージョンの選手をね♪」
「最初から、セイガさん達に当たりはつけてたんだけど
本当に名実ともにそれに相応しいかどうか
一緒に行動して確かめることにしたんだ☆」
J、フラン、瑠沙がそれぞれ言葉を続ける。
今の話が本当ならば、その結論は……
「合格……ということは」
「そう
あなた達4名を第6リージョンに招待します!
そして私達4名とWCSで対戦するよ!!」
『えええ~~~?』
海里の声が会場全体を突き刺し、会場は熱狂の渦に包まれる。
「あはは、それって、私達がシックストに行っちゃうってコト?」
マイクを通してユメカの声が会場に届く。
「そう、しかも大きなコロシアムで4対4のバトルをするんだ☆」
「わー、絶対緊張しちゃうやつじゃん」
メイはこのステージ上でさえ恥ずかしいのに、そんな大観衆の前で実力が出せるのか心配になる。
「面白そうじゃん、なあセイガ♪」
ハリュウが肩を叩くとセイガも頷く、WCSについては前からセイガも興味があったのだ。
だから、真っ直ぐに海里をみつめながら
「その申し出、心してお受けします」
そう宣言した。
第6リージョンの有名な戦闘競技であるWCSの存在は第4リージョンでもかなり知られている。
そのWCSの特別な試合を第4リージョンの代表と第6リージョンの代表で行うという……
噂通り、海里達の来訪は第6リージョンからの挑戦状だったのだ。
あまりに予測していなかった展開に、セイガ達は驚きつつも
その事実、新たな世界での戦いに心躍っていた。
そう、決戦はセイガ達にとって未知のワールドで行われるのだ。




