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第52話

「えへへ、ありがと~♪」

 瑠沙は照れながらもとても嬉しそうだ、あの○○部屋の一件以降、瑠沙は前よりも素直にセイガに接するようになっていた。

「ルーサーだけじゃなくて私もちゃんと見てよね♪」

「……海里、!」

 近付いてくる海里の姿を見て、セイガは一瞬固まる。

 海里はトレードマークとも言える真紅の水着で、しかもビキニタイプなので白く艶やかな肌と水着のコントラストがはっきりと出ていて、とても綺麗だった。

「……ん?感想は?」

 挑発的な笑顔で海里がセイガ達を見渡す。

 すると周囲から大きな歓声が上がった。

「すごく……綺麗だと思う」


上:8点、王道だが、その分彼女らしさが出ている

ハ:9点、最高、こういうのを待っていた

J:5点、洗練されているが、デザインに面白味が無いのはやや残念


「ふふふ、やっぱりここまで注目されるのって凄く気持ちイイよね♪」

 自信たっぷりにポーズを取る海里の姿はとても様になっていた。

「みなさま~ おまたせいたしました~♪」

 続いて、ルーシアがとてとてと歩いてきた。

 エンデルクは自分の従者が好奇の目に晒されていることに苛立たしさを感じていたが、この場の空気を読んで黙っていた。

 しかし、別の意味で砂浜は騒然となる。

「こ、これはっ……まさか伝説のスクール水着かぁ!?」

 ルーシアは野暮ったい感じの厚い布地のワンピースタイプの紺色の水着、所謂旧スク水を着ていた。

 それは、幼く見えるルーシアには恐ろしく似合っていた。


上:10点、ルー嬢ちゃんの特性を考えたら間違いなくこれじゃろう

ハ:6点、オレはロリコンじゃないが確かにコレはエロい

J:3点、可愛いがデザイン性が皆無なのは悲しい


「エンデルクさま、なにか気分がよくないようにみえますがどうしたのですか?」

 ルーシアはエンデルクの下に駆け寄ると、心配そうに見上げる。

「気にするな、王は寛大なのだ」

 周囲からルーシアに注がれる微笑ましい視線に耐えられないエンデルクがルーシアを隠すように後ろに控えさせた。

「ルーシア~ 走ると危ないよっ うふふっ」

 その声に、セイガをはじめ、多くの視線が集中する。

「おっとぉ、いよいよ本命の登場かぁ!?」

 ハリュウも期待しながらユメカを確認する……が

 ユメカは白いパーカーに白地に緑色の格子状の縫い目が入ったホットパンツ姿、うっすらとその下に何かを着ているのを予想できるが、判別は出来ない。

 伸びてきた髪をポニーテールでひとまとめにして、活発的な印象を与えている。

「ユメカさん……水着は?」

 いたく残念そうにハリュウが尋ねる。

 ユメカは両手で胸元を押さえながら

「ちゃんと、下に着てるもん、それにこの状態でだって海には入れるんだからイイでしょ?」

 そう言って周囲の視線から逃げた。


上:4点、ユメカさんらしいといえばそうだが、やはり現状だとこの得点で

ハ:1点、期待していただけにしょんぼり

J:6点、非常にセンスはいい、あとは下の方も見せて欲しい所


「も~~~!、点数つけるのは嫌だって言ったよねぇ?」

 ユメカがハリュウに詰め寄る。

「セイガもこんなの嫌だよね?」

 そしてセイガを見上げるが、セイガは既に気が抜けていた。

「アレ?セイガ……大丈夫?」

 セイガにとっては、現状の薄着姿でも充分に魅力的というか、かなりドキドキしてしまっていたのだ。

「ああ、大丈夫だ……」

 もし、ここ上着を脱いだらどうなってしまうのだろう?

 セイガは妄想で魂が抜けそうになっていたが、ふと自分を見る視線に気付いた。

「メイ」

 そう、ユメカの後ろに隠れるように立っていたのはメイだった。

「セイガさん……こんにちは」

 ぺこりと頭を上げるメイ、とても恥ずかしいのだろう、自分から前に出ることは無かったのだが……

「うふふ、めーちゃんすっごく可愛いんだよぅ♪」

 そっと、ユメカがメイをセイガの前へと押し出す。

「わわ、ゆーちゃん……ヤメっ」

 メイは水色の、服に近いデザインの水着だった。

 上着とスカート、フリルが付いていて、このまま街を出歩いても平気なくらい肌の露出は少なかったが、メイにとってはこれが精一杯の姿だった。

「うん、凄くメイに似合ってて可愛いよ」

 セイガがメイを(なだ)めるように優しく告げる。

 メイは一瞬で沸騰したように熱を帯び、俯いてしまった。

「……ありがとう、ございます」

 微かにそれだけ言うと、再びユメカの後ろに隠れてしまった。


上:8点、いつもは活発なメイちゃんの渾身のお洒落、尊いですな

ハ:2点、それはもう水着じゃないじゃん

J:9点、水着とオシャレ服のいい所を合わせた所は素晴らしい

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